アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!
文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
※本記事は『アコギ上達100の裏ワザ』(小社刊)の内容を転載したものです。
太い弦を張ると左手がしんどいと思う人は
➡ 意識を変えれば押さえられる
僕の主観ですが、太い弦のほうが音が通ります。“太い弦を張ると左手がしんどい”と言う人もいますが、それは誤解ではないでしょうか。考えてみてください。1弦を“011”と“012”と“013”とで比べるとしましょう。でも2弦は“016”くらいの太さはあるわけです。その2弦は押さえられるのに、“013”が押さえにくいでしょうか?もっと言えば、6弦は“054”くらいの太さです。でも、6弦も押さえられますよね? “太い弦は押さえにくい”という勝手なイメージは今日から捨てましょう。
弦を押さえるときのコツは、指板にギュッと押さえつけないこと。“テコの応用”で、フレットに触れさせるだけでいいのです。長さ60cm以上ある弦の1ヵ所を2mmほど押すのに、それほど力は要りません。“押さえにくい”と言う人は、普段から弦を押さえるのに力を入れ過ぎか、または弦高が高過ぎなのではないかと思います。
もし僕の言っている意味がわからない人は、楽器屋さんに行ってエレキギターのイングヴェイ・マルムスティーン・モデル(スキャロップ加工という指板が凹んだもの)を試奏してみてください。