アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!
文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
※本記事は『アコギ上達100の裏ワザ』(小社刊)の内容を転載したものです。
体を揺するなら
➡前後に揺れろ
立ってプレイするエレキ奏者には、首で乗る人、肩で乗る人、お尻で乗る人など、いろいろな人がいます。しかし、アコギ奏者(特に座って演奏する人)には、体で乗っている人はあまりいません。大げさな動きをするエレキ奏者と比べて、正反対とも言える動きの少ないアコギ奏者は、リズム・キープを習得する面が薄いと言えます。
プロのアーティストの映像をよく見てください。リズム感のあるギタリストは、座っていても必ず体のどこかでリズムを取りながら揺れています。というわけで、まず練習のとき、家では足踏みをしてギターを弾いてください。その方が絶対にリズム・キープを習得できます。
またその際、同時に体を前後に揺らして乗ってみましょう。足踏みをするだけだと、繰り返しのタイム感がズレてしまうこともあります。“振り子”がないからです。
反面、体を揺らすと、体が移動してから戻って来る時間が生まれるため、タイム感のズレは減ります。つまり、体自体を振り子にするわけです。言葉では言い表しにくいのですが、この動作こそが、音楽の“ノリ”という部分と密接した関係にあるのです。