ピッキングする指のチョイスで感じ方が変わる|アコギ上達100の裏ワザ:第64回

アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!


ビート感を変えたいときは
➡使う指を選択する

裏ワザ061062063で紹介してきたギャロッピングを知った上で、普通のコード・プレイを考えてみます。

譜例の下向きフビをよく見て弾いてください。

譜例
前半と後半ではテンポの感じ方が異なる

1小節内で、前半には親指ピッキングが8回、後半には4回出てきます。親指は他指よりも多少強くピッキングできるので、この使い分けによって、若干サウンドが変わってきます。

これはギャロッピングをマスターしてこそ、違いに気が付くコード弾きとも言えるでしょう。そして、楽曲に似合うのはどちらかを考えてプレイできるようになることが、上達への道です。

現代では、2ビートの曲も4拍子で書かれることが多いので、このビート感の違いを言葉で伝えるのは難しい面もありますが、単純に親指の数が倍になると、ビート感も倍になるということです。サム・ピック使用だとなおさらですね。

また、親指でピッキングするベース音のサウンドが、右手のブリッジ・ミュート(5〜6弦ミュート)によって変化することも試してください。そうした小さな奏法の変化で、盛り上げ具合をコントロールできるようになることが、上達となるのです。

アコギ上達100の裏ワザ

著者プロフィール

いちむらまさき

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

著作に『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)など。

◎公式サイト:https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki

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