アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!
文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
※本記事は『アコギ上達100の裏ワザ』(小社刊)の内容を転載したものです。
ビート感を変えたいときは
➡使う指を選択する
裏ワザ061、062、063で紹介してきたギャロッピングを知った上で、普通のコード・プレイを考えてみます。
譜例の下向きフビをよく見て弾いてください。
1小節内で、前半には親指ピッキングが8回、後半には4回出てきます。親指は他指よりも多少強くピッキングできるので、この使い分けによって、若干サウンドが変わってきます。
これはギャロッピングをマスターしてこそ、違いに気が付くコード弾きとも言えるでしょう。そして、楽曲に似合うのはどちらかを考えてプレイできるようになることが、上達への道です。
現代では、2ビートの曲も4拍子で書かれることが多いので、このビート感の違いを言葉で伝えるのは難しい面もありますが、単純に親指の数が倍になると、ビート感も倍になるということです。サム・ピック使用だとなおさらですね。
また、親指でピッキングするベース音のサウンドが、右手のブリッジ・ミュート(5〜6弦ミュート)によって変化することも試してください。そうした小さな奏法の変化で、盛り上げ具合をコントロールできるようになることが、上達となるのです。