トラヴィス・ピッキングの練習|アコギ上達100の裏ワザ:第63回

アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!


味の使う右手指の本数に迷ったら
➡自分の弾きやすさを優先して決めよ

裏ワザ061の発展型として、親指の裏拍を2本の弦で鳴らす方法を紹介しましょう。これが“トラヴィス・ピッキング”です。メロディとして使うフレットは、裏ワザ051〜054(コードにメロディを足す方法)で述べた通りです。

では譜例を弾いてください。下向きのフビ(旗)は親指で、1音→2音のくり返しです。上向きのフビ(単音)は他指でピッキングします。

譜例
トラヴィス・ピッキングの例。1〜2弦は他指、3〜6弦は親指を使用

さて、このギャロッピング奏法、メイベル・カーターとマール・トラヴィスは、親指&人差指の2本で弾いています。また、チェット・アトキンスは、親指&人差指&中指の3本で弾きます。ちなみに僕は、薬指も加えて4本で弾きます。

使用する指が少ないと、出したい音を厳選でき、的確にプレイしやすいのですが、指の弦移動は頻繁に行なうことになります。使用する指が多ければ、その逆です。こうした右指の本数は、自分のやりやすさを優先して決めるといいでしょう。

アコギ上達100の裏ワザ

著者プロフィール

いちむらまさき

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

著作に『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)など。

◎公式サイト:https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki

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