中級者の落とし穴3|アコギ上達100の裏ワザ:第46回

アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!


速弾きをマスターするには
➡遅弾きをマスターせよ

イラスト

20代のころ僕は、速弾き練習に夢中でした。しかし、レコーディング仕事をするようになり、最も難しく感じたのは“簡単なフレーズ”です。

それは、アコギのアルペジオでコードがC-Am-Dm-G7程度、テンポが54くらいの遅い曲でした。作曲者がギターの弾ける人ではなく(だからこそ僕が呼ばれたわけですが)、ギターで心地良く弾けるテンポを想定していない曲だったというのもあって、僕はそのとき“遅く弾くのは難しい!”と強く思ったものです。

速く弾くのはテンポが速い分、その小節内に音を詰め込んでしまえばいいので、リズムに乗るのは楽なのですが、遅い曲では1音ごとを正確なリズムに置いていかないといけません。つまり、遅い曲でリズムに乗って弾くことができないと、本当の意味では速い曲にも乗れないということです。

メトロノームで練習するにも、ついつい速いテンポを目指してしまいがちですが、逆に遅くしていくことも大事なのです。

アコギ上達100の裏ワザ

著者プロフィール

いちむらまさき

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

著作に『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)など。

◎公式サイト:https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki

SNSでシェアする

アコースティック・ギター・マガジン

バックナンバー一覧へ