「ボレロ」後編『フラメンコ・ギターじゃなきゃダメなんですか?』第16回 by 沖仁

沖仁による実演動画

「ボレロ」後編

前回に続いてラヴェルの「ボレロ」の後半です。フルオーケストラによる大迫力の演奏が魅力のこの曲をギター1本で弾き切るのはかなりハードルが高いかもしれません。

フラメンコ・ギターの持つダイナミクスの大きさ(最小音と最大音の差の広さ)を生かして、ごく静かに始まり、エンディングに向かってどんどん激しさを増す感じをイメージしつつ取り組んでみましょう。

途中まではコード・チェンジがとても少ない曲ですが、エンディング近くはコードの動きが活発になり、同時にメロディも変化します。運指に気を取られて勢いが削がれないよう、ベース音やメロディの一部を省略するなど、工夫してみてください。

続きはアコースティック・ギター・マガジン2024年12月号、Vol.102をご覧ください!

アコースティック・ギター・マガジン 2024年12月号 Vol.102

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沖仁

おきじん 1974年、長野県生まれのフラメンコ・ギタリスト。14歳より独学でエレキ・ギターを始める。カナダで1年間クラシック・ギターを学び、その後スペイン・アンダルシアに居を移す。2006年にメジャー・デビュー。2010年、スペインの第5回ムルシア“ニーニョ・リカルド”フラメンコ・ギター国際コンクール国際部門で、アジア人として初めて優勝。近年フラメンコ・ギター・アンサンブルを立ち上げ、後進の育成にも尽力。最新作は2022年9月発売の『20 VEINTE~20 年の軌跡~』。

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