新しい奏法を発見するには|アコギ上達100の裏ワザ:第39回

アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!


音色を使い分けたければ
➡サム・ピックで皮膚弾き

サム・ピックを使用
サム・ピック使用で……
皮膚弾き
右手を立てると皮膚弾きができる

僕が活動しているギター・デュオ“徳の市”のレパートリーに、「サンタの休日」という曲があります。僕はバッキング中心でプレイするのですが、この曲のAメロはギャロッピング(親指でリズムを刻みつつ、他指でメロディを奏でる奏法)で、サビではジャズっぽくなります。

ギャロッピング部分ではベース音を粒立ち良くポンポンと鳴らしたいのでフラット・サム・ピックを使用しますが、ジャズ部分ではマイルドなサウンドでコードを鳴らしたいと思い、悩みました。苦労の
末、見つけたのが、写真のような右手立て奏法です。この方法で、親指で皮膚弾きができるようになります。

コツは“カクッ!”と右手首の間接を曲げること。サム・ピックをしたまま親指の皮膚で、丸い音を出すことができるというわけですね。

知っている知識だけに固執してしまうと、“ピックはこう使うものだ”と思い込んでしまいますが、視野を広くして諦めない精神を持っていれば、こうした新奏法を発見することがあるのです。

アコギ上達100の裏ワザ

著者プロフィール

いちむらまさき

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

著作に『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)など。

◎公式サイト:https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki

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