アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!
文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
※本記事は『アコギ上達100の裏ワザ』(小社刊)の内容を転載したものです。
音色を使い分けたければ
➡サム・ピックで皮膚弾き
僕が活動しているギター・デュオ“徳の市”のレパートリーに、「サンタの休日」という曲があります。僕はバッキング中心でプレイするのですが、この曲のAメロはギャロッピング(親指でリズムを刻みつつ、他指でメロディを奏でる奏法)で、サビではジャズっぽくなります。
ギャロッピング部分ではベース音を粒立ち良くポンポンと鳴らしたいのでフラット・サム・ピックを使用しますが、ジャズ部分ではマイルドなサウンドでコードを鳴らしたいと思い、悩みました。苦労の
末、見つけたのが、写真のような右手立て奏法です。この方法で、親指で皮膚弾きができるようになります。
コツは“カクッ!”と右手首の間接を曲げること。サム・ピックをしたまま親指の皮膚で、丸い音を出すことができるというわけですね。
知っている知識だけに固執してしまうと、“ピックはこう使うものだ”と思い込んでしまいますが、視野を広くして諦めない精神を持っていれば、こうした新奏法を発見することがあるのです。
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