アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!
文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
※本記事は『アコギ上達100の裏ワザ』(小社刊)の内容を転載したものです。
ソロ・ギター表現では
➡あえて右手を宙に浮かせる
この譜例では、3弦を人差指で弾くか、親指で弾くかは自由です。ただ、最初に5弦0フレットを親指で鳴らして、それをできるだけ長く響かせておく必要があります。よって、右手の腹は宙に浮かせておくようにします。
裏ワザ035のように、5〜6弦に乗せてはいけないのです。この譜例でも小指を置くかどうかは自由です。強いて言えば、6弦が共鳴しないように気をつけたいフレーズです。
というわけで、これまで(裏ワザ034〜036)見てきたように、似たようなフレーズでも、右手の動きが変わってきます。すべてのフレーズに“臨機応変”があるのです。いずれは右手も左手も見ないでプレイできるまで、これらの練習を続けるようにしてください。
すると、いつのまにか自分で意識することなく、右手が“いるべき位置”を勝手に判断するようになります。そこまで右手になじませるのが練習です。弾けることを確かめるだけでは、練習にはならないのです。
ちなみに、ストロークでもミュートを加える奏法があります。さらにはミュートには右手と左手の2パターンがあることも認識しておいてください。