ミュートをしないフレーズ|アコギ上達100の裏ワザ:第36回

アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!


ソロ・ギター表現では
➡あえて右手を宙に浮かせる

譜例
ソロ・スタイルによくある、低音を鳴らしたままメロディを奏でる譜例

この譜例では、3弦を人差指で弾くか、親指で弾くかは自由です。ただ、最初に5弦0フレットを親指で鳴らして、それをできるだけ長く響かせておく必要があります。よって、右手の腹は宙に浮かせておくようにします。

裏ワザ035のように、5〜6弦に乗せてはいけないのです。この譜例でも小指を置くかどうかは自由です。強いて言えば、6弦が共鳴しないように気をつけたいフレーズです。

というわけで、これまで(裏ワザ034〜036)見てきたように、似たようなフレーズでも、右手の動きが変わってきます。すべてのフレーズに“臨機応変”があるのです。いずれは右手も左手も見ないでプレイできるまで、これらの練習を続けるようにしてください。

すると、いつのまにか自分で意識することなく、右手が“いるべき位置”を勝手に判断するようになります。そこまで右手になじませるのが練習です。弾けることを確かめるだけでは、練習にはならないのです。

ちなみに、ストロークでもミュートを加える奏法があります。さらにはミュートには右手と左手の2パターンがあることも認識しておいてください。

アコギ上達100の裏ワザ

著者プロフィール

いちむらまさき

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

著作に『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)など。

◎公式サイト:https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki

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