“セカンダリー・ドミナント”とは? 『アコギで音楽理論講座』第14回 by ドクターキャピタル

ドクターキャピタルによる実演動画

まいど! ドクターキャピタルです。早速弾きましょう!

Ex-1

Ex-1

Ex-1のコード進行はポップ、ロック、フォークの曲に出てきそうですが、いかがでしょうか? どこかで聴いたことあるような気が……しませんか(たぶん聴いたことがあります)?

普通にあり得るコード進行でそんなに“変”なコードは含まれていないと思いますが、弾いてみた感じ、ひとつのコードが少し目立つと思いませんか?

何回かくり返して弾いてみて、各コードを弾いた時の表現インパクトを感じ取って、“このコードはまわりと比較的に特別だ”と感じるコードを頭の中でメモってください。

ひょっとしたらその特別なコードは、ノンダイアトニックのセカンダリー・ドミナントかもしれません! “普通”のコード進行から脱却してみましょう。

ダイアトニックとかドミナントはどういう意味だったっけ?

曲のKey(調)に含まれる7つの音を、ダイアトニック(diatonic)と言います。例えばKeyがCメジャーの場合、ダイアトニックの音がCメジャー・スケールの音:ドレミファソラシ、になります。

Ex-2aと2bでCメジャーKeyのダイアトニック・スケールとダイアトニック・コードを弾いてみましょう。五線譜を見たらわかりますが、“♯”や“♭”の臨時記号はなくて、つまり“変わっている”ように聴こえる音はありません。

1番目のCはトニック・コード(主和音)で5番目のGはドミナント・コード(属和音)と呼ばれます。

Ex-2a

Ex-2a

Ex-2b

Ex-2b

ドミナント・コードって、7thじゃないの?

ドミナントのトライアド(3和音)も、セブンス・コード(4和音)もあります。セカンダリー・ドミナントもそうです。

よく間違えられることですが、“ドミナント=ドミナント・セブンス”ではないので注意。まずはトライアドからやりましょう。

続きはアコースティック・ギター・マガジンVol.101本誌にてご覧ください。

第14回の内容

アコースティック・ギター・マガジン 2024年9月号 Vol.101

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ドクターキャピタル

どくたーきゃぴたる アメリカ出身大阪在住ギタリスト、シンガーソングライター。音楽博士号を持ち、名門/南カリフォルニア大学の教壇に立つ現役のプロフェッサーで、ソロやユニットなどさまざまな音楽活動を継続。日本文化にも精通し、バリバリの関西弁を駆使した“Dr. Capital’s JPOP講座”で、YouTuberとしても存在感を高めている。

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