“ありがとう”という言葉を叫びたい
──“新弟子検査”のグランプリ受賞、おめでとうございます! 現在の心境から教えてください。
今日は、(客席の)右にも左にも真ん中にも知っている方がポツポツいてくださって、皆さんの顔を見ながら演奏することができたので、最後まで楽しく歌い切ることができました。
結果発表で名前を呼んでいただけた時は、夢のようでした。でも私以上に、今日観に来てくださった方たちが喜んでくださったんです。私は歌い切って、皆さんに楽しんでもらえたので、賞を取ることができたのかなと思っています。
──最終審査の会場には一次審査で投票に参加したリスナーも応援に駆けつけてくれましたね。
投票は、いつも応援してくれている方だけじゃなくて、J-WAVEのファンやギタージャンボリーを昔から応援している方なども聴いてくださっていたので、“初めて聴いて、投票しました”と言ってくださる方もいたんです。
なので、いつも応援してくれている方にも、新しく知ってくれた方にも、両国国技館にしっかり立って、“ありがとう”という言葉を叫びたいなと思っています。
──ライブのあと、審査員から“刀を振る侍のようだった”という講評をもらっていましたが、ご自身としてはどのように感じていますか?
いつもは“お客さんと楽しく”という思いで演奏しているんです。でも今日のライブ審査は素晴らしいアーティストさんばかりで、リハも観ていたんですが、すごく素敵だったんです。そうやって皆さんの思いが詰まったステージなので、私も精神誠意弾き語って、歌い切らなきゃいけないという思いがありました。
ただ楽しいだけではなくて、“両国国技館に立ちたい”という思いを音楽にぶつけるつもりで歌っていたので、そこが侍のように見えたのかなと思います。すごくうれしかったですね。
──プレイとしては、ギターを叩いたり、足を踏んだりとパーカッシブなアプローチが印象的でした。こういったプレイのこだわりは?
もともとはあまり考えてなくて、いつの間にかパーカッシブになっていった感じです。“踊りながら演奏するよね”、“膝を曲げて演奏するよね”みたいに言ってもらう中で、“これが宏菜というシンガーソングライターのポイントになるのかな?”と思うようになって。
あとは、ずっと路上ライブをしていたんですけど、それこそ360度周りにお客さんがいるので、“みんなの顔が見たい”という思いで動いていたんですよ。それが今の踊るようなスタイルになっていってるのかなと思います。
自分とギターだけあれば音楽を届けられる
──宏菜さんが思う、アコギ弾き語りの魅力とは何ですか?
もともとアコースティック・ギター弾き語りを始めたきっかけが、私の父がミュージシャンになる夢を持って、北海道から上京したという話をずっと聞いていて、それを引き継ぎたいと思ったからなんです。
当時、音楽のことを何も知らなかった私でも、ギターが1本あれば、コードを3つか4つ覚えるだけで歌を歌えたんです。誰でも気軽にひとりからでも始められて、自分自身と向き合って演奏ができるんですよね。
あと、アコースティック・ギターは電気がなくても音が鳴るので、路上や電気が使えない場所でも演奏できる。自分とギターだけあれば音楽を届けられるというのは強みだし、生で届けることができるのも魅力だなと思います。
──愛用しているタカミネのTN-520BSについても教えてください。このギターの気に入っているポイントは?
普通のギターよりボディが大きめな長渕剛さんのモデルなんですが、シンガーソングライターとして活動を始めた当初、応援してくれていた方が譲ってくださったギターです。
私はステージではこのギターしか使ったことがないんです。福島県只見町のふるさと大使をしていて、只見町の雪祭りでは、マイナス14度くらいのステージで雪が降る中でライブしたこともあるんですが、1回も壊れたことがないんですよ。
私が風邪を引いている時でも、このギターはいつも最高な音を鳴らしてくれるし、ずっと一緒に演奏を続けてきたので、両国国技館という舞台に連れていけることができて本当に良かったなという気持ちでいっぱいです。譲ってくれた方にもギターにも感謝しています。
──本器のサウンドの印象は?
ボディが大きいのでやっぱり低音に広がりがありますね。力強くて温かくて、いつも包み込んでくれるサウンドだからこそ、こうやってステージで表現できているのかなと思いますね。
──2026年で活動10周年とのことですが、ギタージャンボリーの舞台を経て、その先ではどんな活動をしていきたいですか?
ずっとひとりで活動してきて、その間にたくさんの支えてくださる方がいて、今があるんですけど、両国国技館のステージに立ったあと、その先もっと多くの方が観てくれる大きなステージに立ちたいという思いが強いですね。
そのためにもレコード会社さんや音楽事務所さんともつながりたいです。知らない誰かに自分の音楽で寄り添えるように、もっともっと発信していきたいですね。
──最後に改めて、ギタージャンボリーへの意気込みをお願いします。
両国国技館に立つことができるのは、応援してくださった皆さんのおかげだと思っています。なので当日は思いっ切り楽しんで、大きな声で皆さんにありがとうを伝えたいと思います。ぜひ観に来てください!
J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2026 supported by 奥村組
◎スケジュール
- 2026年3月7日(土)/東京・両国国技館
12:30開場/14:00開演/20:30終演予定 - 2026年3月8日(日)/東京・両国国技館
12:30開場/14:00開演/20:50終演予定
◎出演者
3月7日(土):森山直太朗、竹原ピストル、TOSHI-LOW(BRAHMAN/OAU)、岸田 繁(くるり)、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、KIRINJI、藤原さくら、吉澤嘉代子、幕間特別演目:杉本ラララ with 別所哲也(J-WAVE TOKYO MORNING RADIO)/順不同
3月8日(日):秦 基博、トータス松本、不足の美(YO-KING×峯田和伸)、七尾旅人、川崎鷹也、竹内アンナ、たかはしほのか(リーガルリリー)、Leina、tonun/順不同











