2023年5月13日(土)〜14日(日)@大阪・南港ATCホールにて行なわれたサウンドメッセin大阪。4年ぶりの開催ということで、悪天候にも関わらず、2日間で約7,800人動員という大盛況に終わった。そこで、さまざまなアーティストやメーカーを組み合わせたコラボ企画を“アコギマガジン・ステージ”で行なってきたので、その模様をお届けしよう。
Day1:5月13日(土)
Real New Gear Sound Check feat.有田純弘 13:00〜
ギター・ソムリエこと有田純弘の本誌新製品試奏コーナー“ニューギア・サウンド・チェック”の実演版。初回は、Martin D-28 Satin、ACOUSTIC WORLD D-28 TYPE、Yamaha FG9 R、Toshi Moriyama TM000-KEというラインナップ。今年のNAMMショーで発表されたMartin D-28 SatinとYamaha FG9Rの2本に加え、日本の個人ギター製作家であるACOUSTIC WORLDとToshi Moriyama を並列に比較することができて、興味深い内容になった。
龍藏Ryuzo × aNueNue(feat.杉田健司) 15:00〜
台湾発のギター・ブランドaNueNueの杉田健司氏が監修するLSアコースティック・フューチャー・シリーズを、ソロ・ギタリスト龍藏Ryuzoがチェック。ダブテイル・ジョイントのaNN-LS600E、スパニッシュ・ジョイントのaNN-LS700E、さらにトリファイド・トップ材を採用したaNN-LS770Eを試奏し、それぞれの魅力を語った。龍藏Ryuzo人気のおかげで、開始前から客席目当てに長蛇の列が並んだ。
井草聖二&西村ケント × Enfini Custom Works 17:00〜
井草聖二と西村ケント、両ギタリストが愛用するアンフィニカスタムワークスのアンプリファイド・システム。主宰の藤岡光徳氏を招き、ふたりのシステムがどのように構築されているかをレクチャー。西村のギター・スタイルではパーム奏法が必須であり、バスドラムのような低音をタイトに出すためにどのような工夫がなされているかなどを実演を交えて行なわれた。ギター・スタイルによって求めるポイントが異なるため、ふたりのシステムがそれぞれ独自に構築されていることがわかった。
Day 2:5月14日(日)
Real New Gear Sound Check feat.有田純弘 11:30〜
リアル・ニューギア2回目。stilblu Acoustic Model-AD Cutaway Cedar/Indian Rosewood、Creek Time Machine Series CJFG 1957、Bourgeois Touchstone Series OM Vintage、aNueNue MN214Eというラインナップ。富山のギターショップBlue Guitarsプロデュースのstilbluや、ビンテージの銘器を再現したCreek、イーストマンで組み上げ工程を行なうことでコストダウンを図ったボジョアの“Touchstone”シリーズ、aNueNueお得意のトラベル・サイズのエレガットと、バラエティに富んだ回となった。
カイ・ペティート×Breedlove“The Organic Pro Collection” 13:00〜
Breedloveの新しい顔となる中級価格帯向けのオール単板ライン“The Organic Pro Collection”をギタリスト/カイ・ペティートが試奏し、その実力を検証。マートルウッド・サイド&バックのArtista Pro、ヨーロピアン・スプルース・トップ/マホガニー・サイド&バックのPerformer Pro、ウエスタン・レッドシダー・トップ&サイド材に空いた”サイドモニター・サウンドホール”が特徴のSolo Pro、オール・マホガニー・ボディのWild wood Proという4シリーズのボディ・シェイプ違いや、12弦&アコースティック・ベースなどの変わり種も登場し、カイの巧みなパフォーマンスで会場が沸いた。
Real New Gear Sound Check feat.有田純弘 14:30〜
リアル・ニューギア3回目。Dolphin Guitars Baby Dolphin、Maton Karrak – Queensland Maple、Lowden O-21、Landscape AR-101というラインナップ。スモール・サイズのベイビー・ドルフィンやメイトンのカスタムショップ・モデル、ローデンのNAMM発表モデルO-21、フルアコのランドスケープとこの回もバラエティに富んだが、さまざまなジャンルに精通した有田の幅広いギター・スタイルを楽しむことができた。
三浦拓也(from DEPAPEPE)×Yamaha新生FG9 16:00〜
今年のNAMMショーで話題となったYamahaアコースティックの新生FG9を、ヤマハ愛用者であるDEPAPEPE三浦拓也が試奏、そのサウンドを体感してもらう企画がトリとなった。ローズウッド・サイド&バックのFG9Rとマホガニー・サイド&バックのFG9Mの2本とも、ピックアップが付いていないので、マイクで拾って出力したわけだが、そのサウンドはパワフルの極み。三浦のピッキングの強さと相まって会場に鳴り響き、その実力を証明した。
追ってこのアコギマガジン・ステージの動画をアップするのでお楽しみに!