山崎まさよしがレコーディングのメインとして愛用する1930年代製ギブソンL-0

アコースティック・ギター・マガジンVol.106では、山崎まさよしが30年の活動の中で愛用してきたギターを最新撮り下ろしで紹介。その中から彼のレコーディングのメインとして絶大な信頼を寄せている、1936年頃のギブソンL-0を特別にお届けしよう。

文=鈴木伸明 写真=西槇太一
※本記事はアコースティック・ギター・マガジンVol.106より一部抜粋/再編集したものです。

c.1936 Gibson L-0

c.1936 Gibson L-0(前面)
c.1936 Gibson L-0(背面)

レコーディングでも大活躍絶大な信頼を寄せるナンバーワン

自宅においても、最も手にすることが多いというナンバーワン・ギター、ギブソンのL-0。1997年の『HOME』のレコーディング中に入手して以来、レコーディングのメイン・ギターとして現在まで大活躍の1本だ。“ほとんどのサウンドはこのギターでまかなえる”と語るほど、絶大な信頼を寄せている。

L-0は、フラット・トップL-1と同時期の1926年に誕生、いわゆるロバート・ジョンソン・スタイルのボディ形状だったが、1929年にL-2で採用されたボディ底辺が大きいモダンなシェイプを継承。1932年に14フレット・ジョイント仕様に。資料上は1933年に生産中止となり、1937年から再生産されるが、このギターは過渡期に製作された1本と思われる。

ボディ・トップはスプルース、サイド&バックはマホガニー、ネックはマホガニーで、指板とブリッジはローズウッド。ヘッドにはスクリプト・ロゴが入っている。

このギターも長年の激しいピッキングにより、ボディの木地が剥き出しになっている。小ぶりなボディからは想像できないような豊かな鳴りを響かせていた。

AGM創刊号表紙
1998年に発売された本誌の創刊号。このL-0を抱えて表紙撮影に臨んだ

アコースティック・ギター・マガジン2025年12月号 Vol.106

表紙

アコースティック・ギター・マガジンVol.106では、ステージでの絶対的メイン=Southern Jumboや初期から活躍するJ-45、ブルース・ハープやライブ用のペダル類なども掲載!

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