Headway/HD-SHIDAREZAKURA’23 SF,S-ESU/ATB 青富士桜
憧れ続けて手に入れた青い桜ギター
ボディ・トップは黒蝦夷松(くろえぞまつ)で、サイドには富士山麓で育った枝垂れ桜を採用、バックはローズウッドを中央に置いた枝垂れ桜との3ピース構造となっている。富士山や枝垂れ桜をモチーフとしたインレイワークが豪華な1本だ。
『ユイカ』の地元奈良にある天理楽器で、店員からヘッドウェイの桜モデルを勧められ、以来“ライブをするなら絶対に桜のギターにしようと決めていた”そう。そして上京後、“事前に調べてこの青いギターが欲しかったので、この子が置いてある楽器店に行ってすぐに「これを下さい!」っていう感じでした”と入手の経緯を聞かせてくれた。
ピックアップ&プリアンプ・システムには、フィッシュマンのEllipse Auraを追加している。
『ユイカ』の歴代使用ギターについて
『ユイカ』の歴代使用ギターは、まずモーリスのM-01と思われる1本から始まり、マーティンの000-28、現在メインのヘッドウェイ青富士桜、2025年に入手したばかりのヘッドウェイHD-FUYUZAKURA’24 SF,S-ESU/ATBと続く。
モーリスは従兄弟が所有していた1本で、初めて手にしたギターだ。曰く“ちゃんと管理もされていなかったので、弦高が高かったんですけど、当時はそういうものだと思っていました。ほかのギターを弾いた時に「こんなに弦高って低いの!」と感動させてくれましたね(笑)”とのこと。
そして、桜ギターが気になって楽器店へと行った際、その音色に惹かれて購入したというのが、マーティンの000-28。
マーティンについては、“TikTokでは座って弾くことが多かったので、ボディが小さくて弾きやすかったんです。当時TikTokの弾き語りでは、みんなアップテンポの曲をちょっとスローにしてアルペジオで弾くのが流行っていて。私も流行りに乗っかりたい派だったので、アルペジオがきれいに鳴るギターを探していたんですよ。マーティンはボディが小さいぶん、1音1音がくっきり聴こえてマイク乗りもよさそうと思って選んだんです”と語ってくれた。
ヘッドウェイの冬桜は、2025年3月に開催された桜ギターが展示されるイベントに訪れた際にゲットしたという。“ヘッドウェイの桜ギターの展示会にご招待してもらって、いろんな桜のギターを見た中で、デザインが可愛くて一目惚れしちゃって。青富士桜のほうがジャキジャキで、冬桜のほうはもう少しやわらかい気がしますね”とのこと。
@yuika_singuitar ♬ オリジナル楽曲 – 『ユイカ』
最後に、彼女に“アコースティック・ギターに求めること”を聞いてみると、以下のように答えてくれた。
“もちろん音も大事ですけど、私はデザイン性が大事かなって思いますね。サウンドホールがハート型のギターを使っている人を見ると、「この人は可愛いものを選ぶ人で、こういう曲を書いているし」みたいに、キャラクターが想像できるというか。どういう色、どういうサイズのギターを使っているかで、見え方も変わってくると思うんです。私は「あのギターを持っている子だよね」っていう印象を持ってほしくて、青富士桜を選んだので、やっぱりデザインは大事ですね”。
「ローズヒップティー」『ユイカ』

Track List
- ローズヒップティー
ユニバーサル ミュージック/Virgin Music/配信/2025 年 9 月 26 日リリース