君島大空×Yamane Guitars/Classical Guitar|部屋に置いておきたいガット・ギター

君島大空がヤマネギターズのClassical Guitarを試奏チェック! 栃木県佐野市に工房を構え、スティール弦/ナイロン弦のギターを手がけるルシアーによる、丁寧に作り込まれた渾身のガット・モデル。

【PR】 取材/文=鈴木伸明 撮影=小原啓樹 ※本記事はアコースティック・ギター・マガジンVol.105にも掲載されています。

Yamane Guitars/Classical Guitar

Yamane Guitars/Classical Guitar(前面)
Yamane Guitars/Classical Guitar(背面)

アコギ奏者の心にも刺さる、職人の逸品

 ヤマネギターズの山根淳志氏は、国内手工ギター製作の名匠であるSUMI工房の鷲見英一氏に師事、2009年に独立して地元の栃木県佐野市に工房を構えた経緯を持つ。スティール弦とナイロン弦のアコースティック・ギターがラインナップされており、完全ハンドメイドによる個人工房のため、製作本数は多くないが、厳選された材を使った丁寧な作りが高く評価され、現在はアコースティック・ギター専門店のみで取り扱われている。

 今回試奏したナイロン弦のクラシック・ギターは、ボディ・トップにイングルマン・スプルース、サイド&バックにインディアン・ローズウッドを採用。スケールは640mm、ナット幅は48mmで、アコギからのスムーズな持ち替えを意識したモデルとなっている。

ペグ
特注品であるゴトー製のペグ。装飾のないシンプルなゴールドのプレートと、黒いツマミのコントラストが渋い
ネック・ジョイント
ネック・エンドの溝にボディのサイド材を組み込んで作る、伝統的なスペイン式のネック・ジョイント方式を採用している

Kimishima’s Comment
泣いちゃいそうになる音です

君島大空×Yamane Guitars/Classical Guitar

君島 正直言って、泣いちゃいそうになる音です。どうしてこんな音が出るのか不思議。レンジが広いわけではないけど、音が伸びやかで、速く弾くと粒立ちがいい。

 どのポジションでも、どの弦でも、出音のバランスがいい。特にローの響きがすごい。音に説得力があるので、難しいことを弾かなくていいという気になります。弾いた時に見えてくる景色が大きくて、ギターに弾かされる感覚がありますね。2本目、3本目向きかな。

 ルシアー系のギターはあまり弾いてこなかったのですが、自分の中のクラシック・ギターのイメージがちょっと変わりました。

Yamane Guitars/Classical Guitar

Specifications

●トップ:イングルマン・スプルース単板  ●サイド&バック:インディアン・ローズウッド単板   ●ネック:マホガニー  ●指板:エボニー  ●ブリッジ:エボニー  ●スケール:640mm  ●ナット幅:48mm ●価格:495,000円
[問]三木楽器Acoustic INN ☎06-6211-2230

部屋に置いておきたいガット・ギター feat. 君島大空

君島大空が個性の異なる5モデルのガット・ギターを試奏レビュー。それぞれがどのようなシーンにマッチするかを、君島によるコメントとともに探っていこう。

アコースティック・ギター・マガジンVol.105
『ガット・ギターのある暮らし。』

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