“Fusion 12”の国内初披露となる最新2モデルを弾き比べ
コルドバ(Córdoba)のFusion 12は、トップ材のスプルースに薄い化粧板を施すことで、スプルース・トップのサウンドとエキゾチック・ウッドのルックスを共存させたエレガット。その実力を試すのは、日頃からコルドバのギターを愛用するドクターキャピタルだ。
ヤマハミュージックジャパンの南園寿一氏による簡単なブランド紹介ののち、ドクター・キャピタルが登場。彼のメイン・ギターであるGK Studioで、オリジナル楽曲「One Small Flower」をプレイ。ラインとマイクの音を混ぜたナチュラルで温かみのある音をPAから出力。その後、コルドバと出会った際に“探していたのはコレだ!”とすぐに魅了されたというエピソードなどが語られた。
続いて、Fusion 12シリーズの国内初披露となった最新作、Fusion 12 White Sandsと同Cinnamon Burstの試奏へ。ボディ・トップの化粧板とサイド&バックは、前者がメイプルで後者がオクメとなっている。
White Sandsを弾きながら、“これはスティール弦やエレキを弾いている人なら馴染みやすい”と48mmのナット幅でラディアスのついたネックについて評価。また、“ガット弦=クラシックと勘違いしている人も多いけど、ガットで一番演奏されているのは南米音楽じゃないかな。カントリー音楽ではウィリー・ネルソンもガットやろ?”と、ジェリー・リードの「Jerry’s Breakdown」やアントニオ・カルロス・ジョビン「Corcovado」のフレーズなどを引用しながら、その汎用性の高さを実演で示してくれた。
Cinnamon Burstでは、まずサカナクションの「忘れられないの」をメロウなアレンジで披露。メイプルらしいハリのあるWhite Sandsのサウンドとは異なる、オクメ・サイド&バックらしい温かな音色を聴かせたのち、“アルペジオが気持ちいいな”とドクターキャピタル。また、マイクとラインの音を切り替えながら、“両方いいですね〜”とライン音のナチュラルさについても言及した。
最後は、各モデルに合わせた楽曲で締めくくり。Cinnamon Burstでランディ・ニューマンの「You’ve Got a Friend in Me」、White SandsでTHE BOOMの「島唄」を客席と合唱、そしてGK studioでオリジナル曲「Jumping John」を披露した。
NEW MODELS
Fusion 12製品情報
https://cordobaguitars.com/fusion12exotictops
Dr. Capital’s Guitar
GK Studio製品情報
https://cordobaguitars.com/product/gk-studio/