ボジョア・ギターズのハイエンド・ラインを主宰デイナ・ボジョアと矢後憲太とともにチェック!【動画付きレポート】

アメリカのギター工房ボジョア・ギターズの主宰デイナ・ボジョアが初来日! そこで、サウンドメッセ in OSAKA 2025にて、デイナと同社のギターを愛用するフィンガースタイル・ギタリストの矢後憲太によるスペシャル・ステージを企画! デイナへのインタビューと矢後によるデモ演奏をとおして、ボジョア・ギターズの魅力に迫ったイベントの模様をレポートしていこう。

制作=アコースティック・ギター・マガジンWEB 動画撮影=5th Street 【PR】

知られざる“OMカッタウェイ”誕生秘話も!

ボジョア・ギターズ主宰のデイナ・ボジョアとフィンガースタイル・ギタリストの矢後憲太をステージに呼び込んだが、初来日となるデイナに直接話が聴ける貴重な機会ということで、まずはインタビューからスタート。

ギター・ビルダーになった経緯、トニー・ライスとの出会いから目指す音の方向性を見つけたこと、またエリック・ショーンバーグとの仕事でOMカッタウェイというアイディアが生まれたという、デイナの代名詞とも言える“Soloist”の誕生秘話も披露された。

また、“良い音を求めて軽いギターを作ると、いずれネックのリセットが必要になる。その時に私がやるなら楽な方法が良い(笑)”とボルト・オン・ジョイントを取り入れた理由を教えてくれたほか、トリファイド・トップを採用した経緯、高音弦側のみをストレート・ブレイシングにすることのメリットなど、ギター作りの秘訣を惜しげもなく語ってくれた。

貴重なエピソードが止まらないが、終了時間も見えてきたところで、矢後によるデモ演奏コーナーへ。

1本目はボジョアの50周年を記念した50th Anniversary Soloist OM/Cで、矢後が愛用するSoloistとは材構成が異なり、“音もかなり違いますね”と矢後。「Never Ever」でバランスの良い温かなサウンドを聴かせ、デイナも“このギターは、まさに今のようなメロディもコードも同時にプレイするスタイルのために作ったんです”と大絶賛。

ハイエンドな“Legacy Series”からは、DB Signature Dをオリジナル曲の「Somewhere」でチェック。“これはドレッドノートだけど、憲太さんが弾けばバランスの良い音が出るでしょう(笑)”とデイナが言うとおり、深い低音とクリアなメロディ・ラインが同居するサウンドを聴かせてくれた。

そして、ボジョアでトップ材のボイシングを施し、イーストマンが中国で仕上げる“Touchstone Series”の最新作、The Standard/TS L-DBOで「M’s Cafe」を披露。矢後は“これはぶっちぎりで良いですね。ボジョアの工房で仕上げられた本家とも戦えると思います”とコメント。

最後にはデイナが今後の展望として、“ボイシングなどを含めすべて中国で作る新しいシリーズを進めていて、クオリティが高いモデルを低価格で届けたいです”と進行中のプロジェクトを明かしてくれた。

試奏ラインナップ

50th Anniversary Soloist OM/C

OM/C 50th Anniversary Soloist
デイナの代表作とも言える“Soloist”のボジョアの50周年記念モデル。マッカーサー・エボニー・サイド&&バック、イタリアン・スプルース・トップを採用している

DB Signature D

DB Signature type D
“Legacy シリーズ”のドレッドノート・タイプで、サイド&&バックにマダガスカル・ローズウッド、トップにアディロンダック・スプルース、コアのウッド・バインディングを採用

The Standard/TS L-DBO

The Standard LDB-O
ボジョア・ギターズとイーストマンがともに共同で製作する“Touchstone Series”の最新作。トリファイド(熱処理加工)を施したシトカ・スプルースのトップに、マホガニーのサイド&バックという材構成

Bourgeois Guitars/Soloist

Bourgeois Guitars/ DB Signature type D

Bourgeois Guitars/ DB Signature type D

SNSでシェアする

アコースティック・ギター・マガジン

バックナンバー一覧へ