森山直太朗の楽しいステージを彩った3本のアコギ|ギタージャンボリー2025使用機材

2025年3月1日〜2日に両国国技館で開催された、FMラジオ局J-WAVE(81.3FM)が主催する弾き語りの祭典“J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2025 supported by 奥村組”で、各アーティストが使用した機材の撮影に成功! ラストは千穐楽(2日目)の大トリを務めた森山直太朗! 彼がこの日に使用した3本のギターを見ていこう。

文=関口真一郎 撮影=アコースティック・ギター・マガジンWEB 協力=J-WAVE

Gibson/LG-1

Gibson/LG-1(前面)
Gibson/LG-1(背面)

インディーズ時代から活躍するビンテージ・ギブソン

森山直太朗がインディーズ時代に俳優の六角精児から譲り受けたというギブソンのLG-1。デビュー当時から愛用してきた1本で、ハーモニカ・ソロを吹いた4曲目の「どこもかしこも駐車場」で使われた。スクエア・タイプのレクタンギュラー・ブリッジであることから1940年代製と思われる。

マグネティック・タイプのフィッシュマンRare Earth Single Coilをサウンドホールに装着。今回、全出演者の中で唯一ワイヤレス・システムを使っていたが、円形回転ステージの上を楽しそうにグルグルと回りながら演奏する姿が印象的だった。

ペグ
ペグはグローバー製のオープン・バック・タイプに交換されている
ピックアップ
ピックアップにはフィッシュマンのRare Earth Single Coilを搭載

Martin/00-18C

Martin/00-18C(前面)
Martin/00-18C(背面)

軽やかな響きを持つマーティンのナイロン弦モデル

小ぶりなナイロン弦ギター、マーティン00-18C。マーティンでは珍しいナイロン弦モデルで、前身となる00-18Gを受け継ぐ形で1962年に登場。

両サイドが丸くなったブリッジが特徴のひとつで、トップにはゴルペ板が貼られていた痕が見られる。ピックアップはフィッシュマンのMatrix Infinity Mic Blendを付けており、1弦側のブレンド・コントロールでコンデンサー・マイクのミックスが行なえるようになっている。

3曲目の「新世界」と5曲目の「さくら」で演奏され、ナイロン弦ならではの甘い音色ながらも、マーティンらしい軽やかな響きも感じられた。

ブレンドつまみ
コンデンサー・マイクの割合をコントロールする、Matrix Infinity Mic Blendのブレンドつまみ
ブリッジ
両端が円形に仕上げられたローズウッド製のブリッジを搭載

1994 Martin/OM-40 LE

1994 Martin/OM-40 LE(前面)
1994 Martin/OM-40 LE(背面)

華やかなルックスを持つ、1994年の限定モデル

1曲目の「夏の終わり」と2曲目の「坂の途中の病院」で登場したマーティンのOM-40LE。1994年にのみ製作されたリミテッド・モデルで(LEはリミテッドの略)、限定モデルならではの華やかな装飾が目を引く。

スプルース・トップのローズウッド・サイド&バックで、トップのバインディングとロゼッタはアバロン貝の二重巻きという豪華な仕様。ヘッド・ロゴもマザー・オブ・パールで製作されており、エボニー指板の5フレット上とエボニー製ペグつまみには、雪の結晶を模したスノーフレイク・インレイがあしらわれている。ピックアップはパッシブ・タイプのコンタクト・ピックアップをブリッジ下部付近に2基装着しているそうだ。

ペグ
ペグ・ボタンにもスノーフレイク・インレイがあしらわれている
バック・ストリップ
バック・ストリップはヘリンボーン柄の中央にモザイク柄を配置したようなデザイン

J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2025 supported by 奥村組
https://www.j-wave.co.jp/special/guitarjamboree2025/

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