神山智洋(WEST.)が海外から取り寄せた愛器=ギブソンJ-45 Vine

アコースティック・ギター・マガジンVol.104に登場してくれた、WEST.の神山智洋&濱田崇裕。誌面でも掲載したふたりの愛用ギターを、紙幅の都合で掲載できなかった部分写真を追加して、さらに詳しくご紹介! まずは神山が愛用するギブソンのJ-45 Vineから見ていこう。

取材=鈴木伸明 撮影=西槇太一

Gibson/J-45 Vine

Gibson/J-45 Vine(前面)
Gibson/J-45 Vine(背面)

“誰も持っていないギター”を求めてたどり着いた答え

ギター好きでも知られる神山智洋は、現在15〜16本のギターを所有しているそうで、グレッチのホワイトファルコン、ギブソンのES-355、ドラゴンフライのカスタムオーダー・モデルなどの貴重なエレクトリック・ギターとともに、5〜6本のアコースティック・ギターを愛用しているとのこと。

ステージではエレクトリック・ギターもアコースティック・ギターもプレイしているが、最近のアコースティック・コーナーでは、コールクラークを使用していることが多い。

今回の撮影に持ってきてくれたアコースティック・ギターは、非常に気に入っているという2006年製のギブソン・カスタムショップ製J-45 Vine。

ほかの人が持っていないようなギターを探していたところ、ネットでこのモデルを発見。知り合いの楽器店に頼んで、クロアチアで出品されていたものを取り寄せてもらって、到着までに3ヵ月程度かかったというエピソードがある。

“Vine”とは蔦(ツタ)のことで、指板に入った芸術的なマザー・オブ・パールとアバロン貝のインレイが強烈なインパクトを放っている。

指板インレイ
モデル名の由来でもある蔦(ツタ)をデザインしたフィンガーボードの豪華インレイ。マザー・オブ・パールとアバロン貝が使用されており、ゴージャスな雰囲気を醸し出している

J-45のほかにもJ-200やJ-185のVineモデルが存在。神山所有のJ-45 Vineは、ボディのトリムやサウンドホールのロゼッタはアバロン貝で縁取られており、ペグはツマミに彫刻が入ったグローバー製のゴールドという豪華仕様。

ヘッドにはクラウン・インレイが入り、トラスロッド・カバーは“Custom”の刻印入りが使用されている
ヘッド裏にはギブソン・カスタムショップのマークが入っている。ゴールドのグローバー製ペグに刻まれた繊細な彫刻が美しい

ボディのトップはスプルース、サイド&バックはローズウッド、ネックはマホガニー、指板とブリッジはエボニーだ。L.R.バッグスのAnthemを搭載しており、いつでもライブで使えるように仕上げられている。

L.R. Baggs/Anthem
L.R.バッグスのアンセムを搭載。サウンドホールにはコントロール部分が見える

アコースティック・ギター・マガジン Vol.104

アコースティック・ギター・マガジン Vol.104

本記事はアコースティック・ギター・マガジン Vol.104にも掲載されています。誌面では撮り下ろしの神山&濵田それぞれのソロ・カットも掲載! 表紙&特集は『ギタリスト、ボブ・ディランの実像』。ぜひ全国の書店・楽器店にてチェックしてみてください。

A.H.O. -Audio Hang Out-』WEST.

『A.H.O.-Audio Hang Out-』WEST.
通常盤

Track List

  1. A.H.O.
  2. アップルパイ
  3. まぁいっか!
  4. shhhhhhh!!
  5. TICKTOK
  6. Sweety
  7. Rainy Rhapsody
  8. それいけベストフレンド!
  9. ハート
  10. FATE
  11. WESTraight
  12. ティダ
  13. SOUTH WEST BEACH!!
  14. パワースポット俺

ELOV-Label/LCCN-0891(通常盤)/2025年3月12日リリース

「ウェッサイソウル! / BIG LOVE SONG」WEST.

通常盤

Track List

  1. ウェッサイソウル!
  2. BIG LOVE SONG
  3. 春びより
  4. 僕だけの小さな花

ELOV-Label/LCCN-0900(通常盤)/2025年5月7日リリース

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