竹原ピストルの新たな相棒と「マイ・ウェイ」を奏でたトラベル・ギター|ギタージャンボリー2025使用機材

2025年3月1日〜2日に両国国技館で開催された、FMラジオ局J-WAVE(81.3FM)が主催する弾き語りの祭典“J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2025 supported by 奥村組”で、各アーティストが使用した機材の撮影に成功! 今回は、竹原ピストルが使用した2本のギターをレポート。まだ使い始めたばかりという、豪快な木目を持つグラナディロ材を使ったヤイリ製の1本と、知人から借りているというトラベル・ギターをご覧あれ。

文=関口真一郎 撮影=アコースティック・ギター・マガジンWEB 協力=J-WAVE

K. Yairi/DY-Granadillo

K. Yairi/DY-Granadillo(前面)
K. Yairi/DY-Granadillo(背面)

ド派手な杢が目を引く、新たな相棒

2024年のギタージャンボリーまではヤマハのアコースティック・ギターを弾いていたが、今回は2014年製のK.ヤイリ・カスタムショップDY-Granadilloを使用。カスタムショップ・クラフツマンの道前暁伸氏が手がけたもので、3ヵ月ほど前から使い始めたそうだが、すでにかなりのピッキング傷が付いている。

モデル名のGranadillo(グラナディロ)はサイド&バックやバインディング、ヘッドプレートなど、本器で多用されている材の名前。グラナディロはローズウッドに近い特性を持っていることから、近年入手が難しくなっている中南米産ローズウッドの代替材としても注目を集めている。

竹原ピストルはサウンドホールの前にマイクを3本立てて集音するスタイルなので、ピックアップは取り付けられていない。

今回は持ち前のパワーで押す曲よりも、じっくりと聴かせるタイプの曲が多かったが、自身の前に出演する鈴木実貴子ズとのバランスだけでなく、本器との相性もあったのかもしれない。

ボディの傷
使用開始から1年とたたず、このピッキング傷。ライブの熱量が具現化されているかのよう
ボディ・バック
トップとは一転、インパクト抜群のグラナディロ・バックは美しく保たれている

Kurosawa/Gigpacker GPF-II

Kurosawa/Gigpacker GPF-II(前面)
Kurosawa/Gigpacker GPF-II(背面)

力強い歌声をキラリと彩るトラベル・ギター

ラストに演奏した名曲「マイ・ウェイ」の日本語詞カバーで登場した、クロサワ楽器店オリジナル・モデルのGIGPACKER GPF-II。本人が所有しているものではなく、知人のバーに置いてあったものを借りているという。

細身のひょうたん型をした可愛らしいボディ・フォルムで、トップはスプルース、サイド&バックはマホガニー。しみじみとした歌詞と曲の世界に素朴な味わいを加えていた。3弦のペグがクルーソン・タイプに交換されている。

ボディ・バック
ボディ・バックには各地のライブハウスや奄美大島の原ハブ屋のステッカーが貼られている
ペグ
3弦のペグのみクルーソン・タイプに変更されている

J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2025 supported by 奥村組
https://www.j-wave.co.jp/special/guitarjamboree2025/

ライブ情報

リリース情報

竹原ピストル『すうぉ~む!!』

(スピードスター/VICL-66040(通常盤)、VIJL-60351(アナログ盤)/2025年2月19日リリース)

通常盤:https://www.jvcmusic.co.jp/-/Linkall/VICL-66040.html
アナログ盤(2枚組):https://www.jvcmusic.co.jp/-/Linkall/VIJL-60351.html

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