Guitar
Taylor/AD17e Blacktop
自身の好みにマッチした温かみのあるサウンド
ボーカル、バイオリンも担当するマルチ・プレイヤーのMARTINが愛用するのが、テイラーのAD17e。シトカ・スプルースのボディ・トップがマット・ブラックに染められたシックな1本で、テイラーからMARTINにマッチするギターと薦められて試してみたところ、サウンドを気に入りメインとして採用された。音の印象は“温かさがあり、ロー・エンドがしっかり出る”とのこと。
ピックアップにはES2を搭載しており、ゲインをマックスにすることでロー・エンドを持ち上げた力強いサウンドメイクをしている。「Thank you」ではフラット・ピッキングでのカントリー・ライクなイントロを披露し、「Where Have You Gone」では優しいアルペジオを聴かせてくれた。
使用弦はエリクサーのPhosphor Bronze NANO WEB LIGHT(.012〜.053)。
Violin
The Realist/RV4PeA SGZ
ライブ・パフォーマンスに長けたエレキ・バイオリン
「Again」のリズミカルなプレイなどで、バンド・サウンドにアイリッシュのダンサブルな空気感をまとわせた、MARTINのバイオリン。彼が愛用しているのは、ザ・リアリストによるSUGIZOモデル=RV4PeA SGZだ。
サウンドについては、“バランスがいい。ローからハイまでヘコんでいるところがなく、どこを弾いてもしっかり鳴ってくれる。アコースティックなバイオリンにピックアップを取り付けて使用すると、高音がキーキーいったりするが、エレキだと思った音作りができる”と語ってくれた。
Pedalboard

②strymon/BigSky(リバーブ)
③Animals Pedal/Firewood Acoustic D.I.(プリアンプ/D.I.)
④KORG/Pitchblack XS(チューナー)
⑤Lehle/DC Filter(ノイズ・フィルター)
⑥KORG/Pitchblack X(チューナー)
⑦Eventide/PitchFactor(ハーモナイザー)
⑧BOSS/DD-500(ディレイ)
⑨NUX/Atlantic(ディレイ/リバーブ)
⑩Animals Pedal/Firewood Acoustic D.I. MKII(プリアンプ/D.I.)
アコギ&バイオリン用ペダルを1枚にまとめたボード
MARTINのペダルボードは、アコギ用/バイオリン用のペダルが1枚にまとめられている。アコギの信号は①〜③を順に経由してPAへ、バイオリン用の信号は⑤〜⑩を経由してPAへと出力されている。ギター用のチューナー④は、ボリューム・ペダル①のAUXアウトに接続。
アコギ用はシンプルで、エフェクトはリバーブ②のみ。“Swell”と“Bloom”、“Hall”を曲によって使い分けており、“全体的にロー寄りの設定で、長いフワッとしたリバーブは広い感じの曲、ギター・ポップっぽい曲では一番短いセッティング、バラード系はその中間”とのこと。
プリアンプ③はゲインを1時にしてパンチを出し、ミッドとローも1時あたりまで持ち上げている。優しく抜けるようなイメージでセッティングしているとのこと。
バイオリンのサウンドメイクは、細くなりがちなピエゾの音が太く伸びるように、リバーブ⑨はかけっぱなし。さらにディレイ⑧もショートで重ねがけすることもあるそうだ。
『Tradition』OAU

Track List
- Old Road
- セラヴィ -c’est la vie-
- 夢の続きを
- Time’s a River
- 世界は変わる
- Homeward Bound
- Blackthorn’s Jig
- 月だけが
- Whispers
- Family Tree
- Linden
- This Song -Planxty Irwin-
- Without You
- 懐かしい未来
トイズファクトリー/TFCC-81015(通常盤)/2023年4月12日リリース