Guitars
Martin/D-18 Authentic 1939 Aged
メインはマーティン黄金期の再現モデル
マーティンのゴールデン・エラを再現した“Authentic”シリーズのD-18が、村松のメイン・アコギ。「春夏秋冬」で使用したほか、特に「Whaleland」は“本器の音色ありき”でフレーズが組み上げられていったそうだ。
そのサウンドについて村松は、“マーティンらしさがあり、音色が深い。さわやかさもあって、コード弾きにはあまり向いていない印象ですが、フレーズを際立たせたり、情感豊かに弾きたい時はこのギターが一番”とのこと。
ピックアップにはフィッシュマンのRare Earth Blendを搭載している。
Gibson Custom/SJ-200 Ultimate
ビッグ・サウンドを奏でるSJ-200
2024年5月に入手したばかりだという、ギブソンのSJ-200 Ultimate。サイド&バックに美しいフレイム・メイプルを採用しており、ビンテージ感とゴージャス感が同居している。
『緑盤』では「羅針盤」や「タイムカプセル」などのリズムを押し出すストロークで登場。サウンドについては“僕の持っているギターの中だとバッキング向き。まだ入手したばかりで若く、これから育てていきたい”とのこと。
ピックアップにはL.R.バッグスのAnthemを搭載している。
Martin/GP-18E
痒いところに手が届くちょうど良いバランス
“マーティンD-18とギブソンSJ-200の中間的な存在”と語る、GP-18E。『緑盤』では「風と流浪」や「Sunny Side Song」で使用された。
本器は、マーティンの比較的新しいボディ・シェイプのモデルで、トップはスプルースでバックはマホガニー。“ミドルのおいしいところが出てくれて、サステインも煌びやかに伸びる”とその使い勝手の良さを気に入っているようだ。
ピックアップにはフィッシュマンのAura VT Enhanceを搭載。Enhance機能は感覚的に操作しているようで、“ピエゾっぽすぎると思った時に少しいじったりします”とのこと。
Pedalboard
“とまとくらぶ”用に組み上げた1枚
“とまとくらぶ”のライブ用に組み上げたという、村松のペダルボード。接続順は①〜⑤の番号どおりで、チューナー⑥はプリアンプ/D.I.⑤のチューナー・アウトに接続されている。
EQ①は“まだフレッシュ”というSJ-200の音色を補正するために使用。特に「とまとめいと」のソロは高音弦でのプレイがメインで、SJ-200では本機を通してツヤを増しているそうだ。ブースター②では、ソロやイントロなどで音量を上げている。
ディレイ③はタイムを1時あたりにセッティングし、うっすらかかる程度に。また、リバーブはPAサイドではかける必要がないように④でかけており、レベルを下げ目にしてかけっぱなしにし、奥行きを演出。
山田も使用するピート・コーニッシュの⑤は、“ボリュームを上げたほうがPAさんが使いやすいそうで、そうセッティングしています”とのこと。本機については、“コンプレッションがかかる多少クセのある感じなんですが、ギターのおいしいところを増幅してくれて、音はめっちゃいい”という。
『緑盤』とまとくらぶ
Track List
- 羅針盤
- 春夏秋冬
- Sunny Side Song
- 風と流浪
- とまとめいと
- 交差点
- 故郷
- 逃走曲
- Whaleland
- タイムカプセル
かんじゅくれこーず/KNJK-001(通常盤)/2024年10月20日リリース