Martin/00-18(1947)
甘い指弾きから広がりのあるストロークまでこなす激渋ビンテージ
おもにフィンガーピッキングのフレーズで活躍したというマーティンの1947年製00-18。「Bellevilleの青い部屋」、「新婦の隣」、「ただ」で使用された。サウンドについては、“ローもすごく出るし、甘いトーンも出るから、広がりを出したい時にもよく使いますね”とのこと。
渋いサンバーストはリフィニッシュで、ブリッジもおそらくリプレイスされているとのことで、比較的リーズナブルに入手できたそうだ。サドルの加工をしたくないため、アンダーサドル・ピエゾではなく、FISHMANのRare Earth Blendを搭載している。
Martin/D-18(1973)
ストロークで映える枯れたサウンド
「Good is Good」、「Backpack」、「Moving On」など、ストロークでのアプローチで活躍した1973年製のD-18。“D-28を試してみたりしたんですけど、その煌びやかさはいらないっていうことが今回は多かった”とのこと。
ブリッジピンをマーティンのリキッドメタル・ピンに交換しており、それにより“音がクリアになってサステインが出る。生音が枯れていたのがちょうどよくなって、弾きやすくなった”そうだ。ピックアップにはFISHMANのPowerTap Infinity Pickupを搭載。
Guild/Aragon F-30(1973)
アンサンブルの中でキラリと光るギルド
多彩な楽器が絡み合う「Primary」と「Backpack」で使用したギルドのF-30。アンサンブルの中でも絶妙に抜けてくるサウンドが印象的な本器は、スプルース・トップにマホガニー・サイド&バックのボディ、マホガニー・ネック&ローズウッド指板という材構成。ボディ幅が15 1/2″でシルク・スクリーン・ロゴの1973年製の1本だ。
ピックアップにはL.R.BaggsのAnthemを搭載しているが、まだ試行錯誤の段階とのこと。
Dobro/Model 60D(1979)
“独特な匂い”を放つ、バースデー・ビンテージのドブロ
「Cheap Perfume」のスリー・フィンガーによるブルージィなプレイや、「新婦の隣」の味のあるスライド・プレイなど、本作の隠し味として大きな役割を果たした、ドブロのModel 60D。鈴木と同い年の1979年製の1本だ。
「Cheap Perfume」では3カポのレギュラー・チューニング、「新婦の隣」ではオープンAチューニングで使用。なお、ナショナル製のマグネティック・ピックアップ(Slimline)を搭載しているが、レコーディングではマイクで収音している。
Gibson/A50(1953)
ブルーグラス・エッセンスを加えるフラット・マンドリン
「Primary」でブルーグラス感を強くプッシュする役割を担った、ギブソンの1953年製A-50。スプルース・トップにメイプル・バックのボディ、マホガニー・ネックにローズウッド指板という材構成だ。ライブ用にブリッジ一体型のピックアップを搭載している。
『NOSTALGIA』Rihwa
Track List
- Bellevilleの青い部屋
- Good is Good
- Cheap Perfume
- 新婦の隣
- Primary
- ただ
- Backpack
- Moving On
タクティカート/TAC-0010/2024年9月10日リリース