プロが唸る弾きやすさとサウンド
Rittor Musicステージのオープニング・イベントは、ナターシャ・ギター(Natasha Guitar)のデモンストレーション。デモンストレーターは、同社からシグネチャー・モデルも出しているフィンガースタイル・ギタリスト、西村ケントが務めた。
開演時刻になると、無人のステージからファンキーなアコースティック・ギターの音が。パーラメントの「Give Up the Funk」的なリフを弾きながら、客席後方より西村ケントが登場。
手にしているのはスマート・ギター、NBSG Mahoganyだ。演奏後、“完全ワイヤレスです。去年は竹のモデルを弾きましたけど、その時は50mくらい離れていても音が途切れなかった”とその性能を語ってくれた。また、普段のライブでも使用しているそうで、“客席を歩きながら演奏する時、ケーブルを気にしなくて良い”とのこと。
続いて、JC Bambooの試奏へ。想像以上に温かな音色で、西村も“けっこう低域が出るんですよね。しかも、ナターシャはどのギターもそうですけど、セットアップが良くて弾きやすい。レンジも広いのでフィンガースタイル全般にマッチすると思います”と評価。
3本目は、ナターシャの標準的なシェイプのモデルとして、JC-7をピックアップ。“音が凄く丸いですよね。特に1〜2弦の音が太くて良いですね。パット・メセニーが厚くて太いピックで弾く音に近い”とインプレッションを語ってくれた。
ラストは自身のシグネチャー・モデルのKN-SE。12フレットに入れられたシマエナガのインレイについてなど、開発時のエピソードを聞かせてくれた。
そして、KN-SEを使ってシカゴの名曲「25 or 6 to 4」をソロ・ギターで披露。西村らしいパーカッシブなアレンジで客席をグルーヴさせ、拍手喝采で幕を閉じた。
試奏ラインナップ
NBSG Mahogany
JC Bamboo
JC-7
KN-SE