内田勘太郎の新バンド“The Dream”のステージ使用機材をレポート!

日本を代表するアコースティック・ブルース・ギタリスト、内田勘太郎が、神田のLIVE SPACE THE SHOJIMARU限定で活動する新バンド“The Dream”をスタート。メンバーは内田のほかに、若き実力派ギタリスト=Johnny Yoshi Hiro、MOJO CLUBやザ・タイマーズなどの活動でも知られるドラマー=杉山章二丸。2024年5月末に行なわれた彼らのライブで、ギタリスト2人の使用機材を撮影してきた。

文/写真=アコースティック・ギター・マガジンWEB

内田勘太郎の使用機材

K. Yairi/KEN 130

K. Yairi/KEN-130(前面)
K. Yairi/KEN-130(背面)

多岐にわたるライブ活動を一手に担う“旅の相棒”

内田がThe Dreamのライブで使用したのが、K.ヤイリのKEN 130。マスター・クラフツマンの小池健司が製作した1本で、2011年の完成以降、さまざまなライブで本器を演奏している。ボディ材はスプルース・トップ、ローズウッド・サイド&バックで、ピックアップにはL.R. BaggsのElementをマウント。

本器をBOSSのダイレクト・ボックス=DI-1につなぎ、PAへ入力。PA側でリバーブをかけ、ドラムやJohnny Yoshi Hiro(以下ジョニー)のエレキに負けない爆音を奏でた。

「説教やめねえか」では激しいスライドを、「Sleep Walk」では押弦を織り交ぜたメロウなプレイを披露。ジョニーの楽曲「しどろもどろ」でもスワンピーなビートの中、自由なスライドのオブリガートを聴かせてくれた。

サウンドホール
ハウリング防止のためにFeedbuck Busterでサウンドホールを塞いでいる
ボディ・バックのサイン
ボディ・バックには“かしまし娘”の正司歌江のサインが

ボトルネック&弦

ボトルネックと弦
スライド用には3種のボトルネックを用意。メインの1本は中央の透明なフルーツ・カルピスの瓶。手前が中をアクリル樹脂で補強したコロナ・ビールの瓶、奥は不明。弦はラベラのGolden Alloy(.012〜.057)を使用している。

Johnny Yoshi Hiroの使用機材

Gibson/LG-1(c.1950)

Gibson/c.1950 LG-1(前面)
Gibson/c.1950 LG-1(背面)

Johnny Yoshi Hiroが持つ唯一のアコギ

ジョニーが現在所有している唯一のアコースティック・ギターが、ギブソンのLG-1。1949〜50年製の1本で、ボディ・トップの酷使された証が貫禄たっぷり。ピックアップにはL.R. BaggsのM1 Passiveを搭載しており、内田と同様、BOSSのDI-1から直接PAへと送られていた。ライブでは枯れたサウンドでブルージィにプレイ。

Epiphone/Dobro/Hound Dog M-14

Epiphone/Dobro/Hound Dog M-14(前面)
Epiphone/Dobro/Hound Dog M-14(背面)

エレキ化したダーティなドブロ

「説教やめねえか」や「Summertime Blues」などで登場した、知人から“一生借りている”というエピフォン・メイドのドブロHound Dog M-14。ピックアップを増設し、歪ませたJC-120からダーティなスライドを聴かせた。

“良い感じにハウってくれるので、激しく弾きたい時に選びます”とのことで、その言葉どおり「説教やめねえか」ではハウリングを利用したスライドを披露。

なお、基本的にはオープンDチューニングにセットしているが、曲によってレギュラーにすることもあるそうだ。

ちなみにエレキ・ギターは、1998年製のギブソンHistoric Collection 1957 Les Paul ReissueとヴィジョンのVEG-120を使用。アンコールの「おそうじオバチャン」などでも、サザン・ロックが薫るいぶし銀なスライド・プレイが印象的だった。

アンプ、スライドバー&ピック

Roland JC-120
Hound Dog M-14のサウンドを出力するのは、ローランドのJC-120。ディストーションはMAXに設定
スライドバーとピック
スライドバーはガラス製、金属製、陶器製を用意し、パートによって選んでいた。ピックはモントルーのPA-1.0S
The Dream
The Dream。左からJohnny Yoshi Hiro (vo,g)、内田勘太郎(vo,g)、杉山章二丸(d)

Blues Rock 炸裂!!The Dream LIVE!!

日程/会場

チケット

※U-30、U-25チケットは当日に身分証明書を要提示
※当日券はそれぞれ+500円

予約・問合せ

fukumaru.rec@gmail.com
https://shojimaru.omatsuri.tech/

関連リンク

内田勘太郎オフィシャルサイト
https://www.uchidakantaro.com

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