文=関口シンゴ イラスト=山本蛸
マイクの種類とその特徴は?
いよいよ準備が整ってきたところで……最後は録音の要=マイクについて見ていきましょう。どんなマイクで録るかによって、同じアコギでもかなり音が変わってきます。マイクの種類は大きく分けて3つ、それぞれ見ていきましょう。
1. コンデンサー・マイク
今までもこのコラムに何度か登場していて、僕自身も一番よく使っているマイクです。
広い周波数の音を拾える特徴があるので、耳で聴いている自然なアコギの鳴りを録音するのには最適だと思います。感度が高いので、ちょっとしたニュアンスや弦の“キュ”という音まで生々しく録音されますね。ただ、そのぶん録音する時には周りの雑音なども入りやすいので、ある程度静かな環境が望ましいです。
また衝撃や湿度に弱いので、保管の際には防湿できる密閉ケースやデシケーターなどが必要になります。
そして48Vのファンタム電源が必須なこともお忘れなく!

2. ダイナミック・マイク
コンデンサー・マイクとは逆に、拾える周波数が狭く感度の低いマイクです。こう書いてしまうとなんだか魅力に乏しく思えてしまいますが実際は違います!
広い周波数で高感度だと意図しない音もすべて録音されてしまうので“こんなに低音はいらない”、“思った以上にノイズが入ってしまっている”というようなことも起きやすくなります。
ダイナミック・マイクは狙った音だけを拾ってくれる特性があるので、ほかの余分な音が混ざりにくいという利点があります。ライブでこのマイクが活躍するのはまさにそういった特徴を生かしているということですね。
アコギの録音の場合、強めのストロークがメインであれば使いやすいマイクかもしれません。衝撃や湿度にも強く、電源も必要ないので扱いやすいのもポイントです。

3. リボン・マイク
薄いアルミのリボンの振動から音を拾うという繊細なマイクで、音はとても温かみがあってナチュラルなマイクです。
とても魅力的なマイクなんですが、ものによっては“強い衝撃や風に当ててはいけない”、“横にして保管してはいけない”、“故障の原因になるのでファンタム電源は絶対に入れてはいけない”と、扱いもとても繊細なため、なかなか初心者には手が出しづらいマイクかもしれません。
僕もスタジオでしか使ったことはありませんが、リボンにしか出せない独特なマイルドさがあるマイクなのでぜひ覚えておきましょう。
「Everyday I feel your heart (ORANCHA Remix)」関口シンゴ

Track List
- Everyday I feel your heart (ORANCHA Remix)
origami PRODUCTIONS/2025年11月5日デジタル・リリース
『関口シンゴ Chill Christmas Live 2025』公演情報
◎スケジュール
- 2025年12月13日(土)/東京・丸の内コットンクラブ
1st:15:30開場/16:30開演
2nd:18:30開場/19:30開演
◎チケット
- テーブル席 : ¥8,800
- ボックスシート・センター (2~4名席) : ¥11,300
- ボックスシート・サイド (2~4名席) : ¥10,300
- ボックスシート・ペア (2名席) : ¥10,800
- ペア・シート (2名席) : ¥9,800
※料金は1名様あたりの金額となります。
◎問い合わせ
https://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/shingo-sekiguchi/









