磨けばさらに愛着UP
Marco(以下M) ヨメちゃんは楽器のメインテナンスを自分でやったことあるの?
ヨメちゃん(以下ヨ) 何回かあるよ。Marcoさんに出会う前だけど(笑)。弦をはずして、指板やボディをギター・クロスで拭いたりしたことはある。
M それってすごく大切なんだよ。汚れがついたままっていうのは、ギターを痛めちゃう可能性があるから、綺麗にしてあげるのがいいよね。そのままにしていたホコリが層になったりすると、どんどんクリーニングするのが大変になっていくからさ。
ヨ あ〜、私はそうだったな。クリーニングってほとんどしてなかったから(笑)。せいぜい弦交換するときに、ちゃちゃっと拭くっていう感じだったかな。
M まぁ、“汚れたままがカッコ良い”っていうパターンもあるしな(笑)。でも、“これはぜひやってほしい”っていうのは、弦をはずしたときにネックを握ったり、拭くときに普段見ないところを見ること。
例えばギターを磨くときにヘッドを見るじゃん? そしたら“あ、こんなロゴだったな”とか、ボディ裏を見て“あ、こんな木目だったな”みたいに普段注目しない部分を見てみる。そうすると、その楽器がますます可愛くなる(笑)。
ヨ “可愛くなる”(笑)。
M それに、ペグってナットやネジで留められているんだけど、どうしても緩んできたりするんだよね。だから、そういうところに気づくためにも、弦をはずして、自分で綺麗にするのはとてもいいよ。いいギター・クロスで、空拭きでキュッキュッってやるだけでいいのよ。
ヨ いいギター・クロスはテンション上がるね!
M テンションも上がるし楽器にも優しい。例えばツヤツヤのボディをティッシュなんかで拭いちゃうと……。
ヨ すごい傷がついちゃう! 皆さんはそんなことしちゃダメだよ? 私はやったことあるけど……すごく後悔した(笑)。本当それこそ始めたての頃だよ……。
後悔先に立たず!
M だからこそ、そうやって正しいクロスを使って、弦をはずした状態で自分の楽器を綺麗に磨いてあげる。そうすると、“あれ、ここって、こんなんだったっけ?”っていう異常が見えてきたりするし、自分の楽器に対する愛着もますます湧くんだよ。だから必要なアイテムの中にギター・クロスって入れとかなきゃいけないね!
ヨ そうだね(笑)。

M で、それ以外のギターのクリーニングや調整は……近くに信頼できる楽器店を作りましょう。できれば、リペアに精通した人にお任せするのが間違いない。大きい楽器店だったらいるんじゃないかな?
ちなみにオレはもう、自分のギターは全部、信頼できるリペアマンさんにクリーニングに関してもお願いしている。それに、ネックの反りとかって、最初のうちは自分ではわからないじゃん(笑)? オレみたいに30年も弾いてるとさ、パッと触ったときに“あ、なんかちょっと反ってきたかな?”とかわかるけど、最初のうちは気づけないくらい、小さな変化なんだよね。
ヨ 私は“弦高が変わったかも?”くらいしかわからないかなぁ。反りの具合って、判断が難しいよね。
M だから、半年~1年に1回くらいは専門の人に見てもらうといいかもしれないね。自分の思い入れの強い大切なギターならなおさら、長く使うための正しいメインテナンスを、正しい知識と技術を持った人にお任せする。自分で下手にいじっちゃって楽器の寿命を縮めるっていうのは悲しいでしょ?
『ゆる~く始める充実ギター・ライフ』ヨメトオレ

プロを目指すわけではなく軽い”趣味として”ギターを始めたい、という人のために、プロではない”ギター好き”代表として、人気YouTuberのヨメトオレが”ギターの楽しみ方”を教えてくれる1冊。
“ギターの選び方”は”見た目が好きかどうかが重要”、”ビビッときたら通販でギターを買っちゃっても良いじゃん!”など、プロ・ギタリストや講師ではないからこそ、自然体なギターとの付き合い方を教えてくれます。