耳コピとは
耳コピとは音を耳で聞き取ること。これは音感を鍛えることにもなるし、耳コピをする作業自体が、そのフレーズを弾く練習にもなっている。
コード理論や譜面の書き方を知っていると耳コピにも役立つだろう。
まずはベース音からチェックしてみよう
どのような曲を耳コピするのか、どのような譜面を作るのかによってもプロセスは異なる。ここではバンド編成による歌ものの曲をコード譜にすることを例にしてみよう。
音楽は4小節単位で進むことが多いので、まずは4小節単位の1本線譜面を書いた紙を用意する(譜例1)。
各小節の頭か、3拍目にコード・チェンジが来ることが多いので、そのあたりに注意を払いながら、ベース音だけ聞き取っていく(譜例2)。
音量は小さいが、ベース音はわりと聞き取りやすい。ギターだとベースと音域が異なるので、ベースも持っておくと、音の確認がしやすいだろう。
ダイアトニック・コードを手がかりにしよう
その曲で最も安定していると思われる音を探し、その音をトニック音にしたスケールを設定する。明るい曲ならメジャー・キー、暗い曲ならマイナー・キーと判断し、そこから7つのダイアトニック・コードを導き出す(図1)。
Key=GでB音が一番低い音だったら、Bm7 かな?とコード・ネームを書き込んでみる。アコースティック・ギターが入った曲で、一番安定した音がB♭音ならカポタストを付けている可能性が高い。
その後は適宜リズムを書き入れたりするが、いずれにしても口三味線をしながら音を拾ってみるといいだろう。楽譜作成ソフトに音を入力して確かめてみるのもいい。まずはシンプルな曲からトライしてみよう。
『アコースティック・ギターの全知識』
本記事は書籍『アコースティック・ギターの全知識』の内容を一部抜粋/再編集したものです。本書は、アコギの構造や関連機材、音楽理論などの基礎知識から、SNSでの活動方法などまで、さまざまな情報を網羅した1冊です。
定価 | 2,420円(税込) |
発売日 | 2024.12.20 |
品種 | 書籍 |
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仕様 | A5判 / 192ページ |
ISBN | 9784845641895 |