スマホ動画撮影の基本
はじめに、iPhoneやAndroidスマホに標準でインストールされているカメラアプリで動画を撮る際の、最低限知っておきたい基本テクニックを紹介します。
撮影する画角の中で見せたい部分にきちんとピントを合わせ、暗すぎたり明るすぎたりしないように明るさ調整をするだけで、“素人っぽさ”が抜けた仕上がりの動画になりますよ。
iPhone、Android共通でまず知っておきたいのが、カメラアプリでは画面をタップした場所にピントが合うということ。演奏動画の場合は手元にピントを合わせるとか、“歌ってみた動画”なら顔にしっかりピントを合わせるといったように、見せたい場所にしっかりピントが合うように意識しましょう。



演奏動画のクオリティを上げるための3つのポイント
1, スマホはきちんと固定し、手ブレしないようにする
演奏動画を撮るなら、カメラとして使用するスマホはしっかり固定して動かないようにしておきましょう。手ブレ防止のため、スマホ用三脚などを使うのがオススメです。

今は100均などのプチプラでも安価でスマホスタンドが購入できます。この機会に購入するのもよいでしょう。この記事で使っているスマホ用三脚は、某スリーコインなお店にて300円で買えました。
あまりお金をかけられないとしても、安定した演奏動画を撮るためには、手持ち撮影は避けたほうが無難です。身の回りにあるものをスタンドの代用にしてもいいので、とにかく撮影時のスマホは動かないように固定する、ということだけは意識しておきましょう。

身の回りを探してみると、スマホを固定できるアイテムは案外いろいろあるものです。

2, 光の強さや向きを意識する
撮影にあたっては、光の方向を意識することが大切です。ここでは初心者向けとして簡単にだけ触れますが、たとえばギターのボディに光源が思いっきり反射していると、視聴者は気になるものです。
また、あまりに逆光だったり暗すぎたりすると、せっかくの歌や演奏を披露している様子がよく見えず、残念に感じられてしまうでしょう。
部屋の環境にもよりますが、蛍光灯や窓からの光がイマイチかっこよく決まらないなら、思い切って部屋の明かりを消すなどの調整を。ルームライトなどを活用すると、面白い光の演出ができることもあります。



3, スマホ内蔵マイクの向きも気にしてみよう
最近のスマホはマイクの性能が高いので、屋内で適度な音量なら、あまり意識しなくても問題ない音質で録音できます。
ですが、少しでもいい音で演奏を録音するために、スマホを設置した時に物や撮影者の手などが端末のマイク側をふさいでしまわないように心がけましょう。
また、環境にもよりますが、マイク方向の空間が抜けているよりは、壁などで音が反響する位置取りをすることで、音質改善につながるかもしれません。

実際にiPhoneで撮影した演奏動画はこちら!
ここまでの演奏動画ワンランク・アップ術を意識しながら、編集部で撮影してみた演奏動画サンプルがこちらです。
撮影に使ったスマホは型落ちのiPhone7ですが、特別な撮影機材を使わずとも、撮り方を意識するだけでクオリティやテイストが大きく変わることが、おわかりいただけるのではないでしょうか。
スマホの固定や、光の当たり方の調整には、必ずしも高価な専用機材が必要ということはありません。今はスマホ用三脚をはじめ、LEDライトなどの撮影に便利なアイテムが100均やプチプラで安価に購入できることも多いです。
手ごろなアイテムで少しずつ試行錯誤しながら、演奏動画のクオリティ・アップを目指すこともできますよ。
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