音符の長さとリズム&弾きながら歌うコツ 今日から楽しめるギターの弾き方 Vol.4

これからギターを始める方のため、基本的な弾き方をゼロから解説していくぞ。できないことがあっても挫けず、とにかくできるところから覚えていけばいい。まずはアコギの音を体感し、コードひとつでもいいから鳴らしてみよう!

音符の長さとリズム

音符&休符の長さを知ろう

音符/休符の種類と長さ
POINT:“い、ち、に、い、〜”と数える

音の長さを記号にしたものが音符、同じく休む長さを示すのが休符だ。1小節内に1回音を鳴らすのが全音符、2回、つまり全音符の半分の長さが2分音符……と決まっている。

曲の多くは4拍子で、その場合“1、2、3、4”のカウントで区切れるのがひとつの小節だ。

それがわかれば、“いち、に〜”と4カウントじゃなく、“い、ち、に、い、~”と8つ数えることをオススメする。そうすると、8分音符や16分音符が出てきても、混乱せずにリズムキープできるよ!

リズム・トレーニング〜全音符と2分音符

全音符と2分音符の譜例
まずはダウン・ストロークで

“い、ち、に、い、〜”と声に出しながら、譜面のとおりに弾いてみよう。上が全音符、下が2分音符だ。上はCを押さえておき、“い”のタイミングでストローク。“〜し、い”まで音が伸びるように意識しよう。続いてGをすばやく押さえ、同じように鳴らそう。ただ難しければCだけでもいい。

下も同様だが、“さ”のタイミングでのストロークが増える。少し忙しくなるが、音符の感覚を掴むまでくり返してみよう!

リズム・トレーニング〜4分音符と8分音符

4分音符と8分音符の譜例
POINT:アップも同じリズムを心がける

こちらもカウントを声に出しながら弾こう。上の4分音符は、“い”、“に”、“さ”、“し”でストローク。コードを変えてみたが、難しければCだけでいいぞ。下は8分音符で、さっきは弾かなかった“ち”、“い”、“ん”、“い”でアップ・ストロークをしてみよう。

かなり難しいが、まずはリラックスして、タイミングを合わせることだけを意識すればいい。慣れてきたらコードを変えたり、もっときれいな音が鳴るように気をつけてみよう。

リズム・トレーニング〜16分音符

16分音符の譜例

最後に、16分音符の感覚を感じてみよう。ここではカウントをもっと細かくして、“いいいち、にいいい、さああん、しいいい”と数えるといい。

上の最初は、ひとつ目の“い”でダウン、次の“い”でアップの空振り(弾かずにもとの手の位置に戻す)、次の“い”でダウン、“ち”でアップの空振りという感じ。

初めはめちゃくちゃ大変だが、ひとつずつ理解していくことが大事だ。慣れればパッと見で弾けるようになってくるぞ。

弾きながら歌うコツ

「卒業写真」のコード進行
POINT:ストロークのリズムを保つこと/歌とギターのタイミングを整理する

こちらは「卒業写真」の一節。このようにギターと一緒に歌を歌う場合は、メロディとストロークのリズムを分けて考えることがオススメだ。

ストロークは基本的に、空振りも入れながら、ダウンとアップを交互に行なう速さをずっと同じにすることが大事。それができるように、コードの切り替えを練習するのだ。

そこまでできたら、どこでどの部分を歌うのかを整理しよう。初めはゆっくりでOKだ!

はじめましての弾き語りブック

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イラスト:八重樫チヒロ

西山隆行

1981年生まれ 和歌山県 紀美野町出身

07&09年 Tommy Emmanuel Japan Tourでオープニング アクトを務める。Tommyよりアメリカ ナッシュビルで開催されるChet Atkins Appreciate Society(通称:CAAS)のオファーを受けて出演。開催26年目にして日本人初参加を果たす。オーディエンスからも高い評価を受け10年連続出場。ニューヨーク マンハッタンの老舗ライブハウスThe Bitter End等での演奏、台湾(台北、高雄)でソロライブも開催。オーストラリアのNo.1ギターメーカーMaton Guitarsに認められエンドースメントを結ぶ。
“ゆず” の楽曲でアコースティック ギターのアレンジやアコースティック ギター レコーディングを担当。北川悠仁(ゆず)さんのソロ ライブ「DRESS CODE」にサポート ギターとして出演。

24才からギター(アコギ&エレキ)&ウクレレ講師のキャリアをスタートし、ハイブリッド ピッキング&フラット ピックでのギャロッピング奏法を得意としたアコギ インストのコンサート、Maton Guitarsのデモンストレーター、島村楽器主催のアコースティックギター セミナー、アーティストのサポート&レコーディング等で活躍中。

アコースティック・ギター・マガジン

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