Fコードの押さえ方|基本コード習得のためのコツと意識すべきポイント

ギター初心者にとって最初の難関となるのが、和音=コード。ビギナーがなるべく早く押さえられるようになるために意識すべきポイントを、主要なコードごとに伝授します! 今回は、いにしえより初心者の前に立ちはだかる難関、Fコード。

写真/文=アコースティック・ギター・マガジンWEB

Fコードの構成音と押さえ方

実際にFコードを押さえた写真
Fコードのダイアグラム
Fコードのダイアグラム(※自分の視点から見た図となるので、正面から撮影した写真とは上下左右が逆になります)

FコードはF(ファ)、A(ラ)、C(ド)の3音から成り立っています。

バレー・コード(※)としての押さえ方は、1〜6弦の1フレットを人差指でセーハ(まとめて押弦/1弦:F、2弦:C、6弦:F)、3弦を中指で2フレット(A)、4弦を小指で3フレット(F)、5弦を薬指で3フレット(C)となります。ルートは6弦のFです。

※バレー・コード:1本の指で複数の弦を押さえるバレー(=セーハ)を用いたコード

Fコードの攻略法

ポイント①|人差指の側面を使う

人差指の側面で1フレットを押弦

1フレットのセーハは、人差指の側面で押さえるイメージで押弦しましょう。指の腹で押さえてしまうと、関節の溝の部分に弦が入って、うまく押さえられない場合があります。

また、押さえるべきは1〜2弦と6弦の3本なので、力を入れるポイントもその3点に絞るイメージで弦を押さえることが重要です。

ポイント②|親指の位置は2フレットの真ん中くらい

力が入りやすい親指の位置

ネックを支える親指の位置は、各指の押さえる力を均等に支えられる、2フレットの真ん中あたりに置くと良いでしょう。

さらなる微調整として、まずFコードの形を作り、親指の位置を動かしながら、押弦しやすい位置を探ってみて下さい。

ポイント③|フレットの近くを押さえる

フレットの近くを押さえる

弦を押さえる場所は、フレットに近い位置になるように意識しましょう。

フレットから遠くなるにつれて、押弦するために必要な力が増していきますので、フレットの近くを押さえることで、より小さな力で押弦することができます。

ポイント④|指をしっかりと立てる

指をしっかりと立てる

中指〜小指は、なるべく指の先端で弦を押さえ、指板の面に対して指が垂直に近くなるように意識をしましょう。

特に小指が寝てしまい、3弦がミュート(消音)されてしまうことが多いです。その時は、手首をグイッとネックに回り込ませ、押弦する角度を直角に近づけてみて下さい。

ポイント⑤|毎日3分押さえてみる

ギターを始めて1日目にFコードを一気に10時間練習したところで、押さえられるようにはなる人は多くありません。

それよりも、1日3分だけでもFコードを押さえる練習をすれば、ほとんどの人が1〜2週間もあればなんとなく音が鳴るくらいにはなると思います。

さらにきれいに鳴らすために、もう少し時間を要するかもしれませんが、重要なのは“慣れ”ですので、あまり時間を置かず、定期的に練習するようにしましょう。

ポイント⑥|必ずできると信じる

ギターを続けて1年経ってもまだFコードが弾けない、という人はほとんどいません。つまり、誰でも必ずFコードは弾けるのです。

“今日はまだ弾けないか〜”くらいの気持ちでいれば、どこかで急に“あ、弾けてる!”となる日がきます。

その日を信じて、諦めずにチャレンジしてみて下さい!

今すぐに弾けるようになりたい人へ〜セーハは“一旦”諦めよう

どうしてもきれいに音が鳴らない、でもすぐにFコードを鳴らしたい! という人には、ふたつの方法を教えます。

まずひとつは、親指で6弦1フレットを押さえることで、セーハをせずにFコードを押さえる方法です。

Cコードを押さえるフォームに近く、難易度はぐっと下がるはずです。

親指で6弦を押さえる押さえ方

さらにもうひとつは、Cコードなどが押さえることができれば超簡単な、3本を押さえるだけでOKのFコード。

4弦3フレットがF(ルート)、3弦2フレットがA、2弦1フレットがCと、しっかり3和音が鳴っているので、立派なFコードとして使えます!

3音のみの簡易Fコード

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