Aコードの押さえ方|基本コード習得のためのコツと意識すべきポイント

ギター初心者にとって最初の難関となるのが、和音=コード。ビギナーがなるべく早く押さえられるようになるために意識すべきポイントを、主要なコードごとに伝授します! 今回はAコード。3パターンの押さえ方を紹介します。

写真/文=アコースティック・ギター・マガジンWEB

Aコードの構成音と押さえ方

Aコードの押さえ方には大きく3つのパターンがあります。まずはそのうちのお薦めのひとつとともに構成音を見ていきつつ、ふたつのパターンも紹介しましょう。

押さえ方①

実際にA(押さえ方①)を押さえた写真
Aコード(押さえ方①)のダイアグラム
Aコードの押さえ方①のダイアグラム(※自分の視点から見た図となるので、正面から撮影した写真とは上下左右が逆になります)

AコードはA(ラ)、C♯(ド♯)、E(ミ)の3音から成り立っています。

お薦めの押さえ方①は、1弦を開放(E)、2弦を薬指で2フレット(C♯)、3弦を中指で2フレット(A)、4弦を人差指で2フレット(E)、5弦を開放(A)、6弦を親指でミュート(消音)となります。ルートは5弦のAです。

この押さえ方①は薬指を離せばAadd9に、薬指を3フレットにズラせばAsus4にできたりと、特定のコード・チェンジがスムーズにできます。

押さえ方②

実際にA(押さえ方②)を押さえた写真
Aコード(押さえ方②)のダイアグラム
押さえ方②のダイアグラム

押さえ方②は、1弦を開放、2弦を小指で2フレット、3弦を薬指で2フレット、4弦を中指で2フレット、5弦を開放、6弦を親指でミュートとなります。

押さえ方①と②は3本の指を1つのフレット間に収める必要があるため、手の大きな人などは押さえ方①が窮屈に感じることもあります。小指を使うためスペースに余裕ができる押さえ方②のほうが、快適に押弦できる人もいるでしょう。コード・チェンジのメリットは①と同様です。

押さえ方③

実際にA(押さえ方③)を押さえた写真
Aコード(押さえ方③)のダイアグラム
押さえ方③のダイアグラム

押さえ方③は、1弦を開放、2〜4弦を人差指のセーハで2フレット、5弦を開放、6弦を親指でミュートとなります。

1弦を鳴らすために人差指を反らせる必要があり、少し難しく感じる人も多いと思います。しかし、中指〜小指がフリーになるため、それらでメロディ・パートを奏でたり、テンション・ノートを押さえることでコードを変えられたりとメリットはとても多いです。

また、人によっては中指や薬指でセーハすることもあります。

3つのパターンすべてを攻略しておくことがベストですが、まずは自分が押さえやすいものからチャレンジしてみましょう。

Aコード(押さえ方①②)の攻略法

ポイント①|指をしっかりと立てる

指を立てる

3〜4弦を押さえる指はほかの弦に干渉しない(ミュートする可能性が少ない)ので、寝ていてもあまり問題ありません。

注意すべきは2弦を押さえる指で、ここが寝てしまうと1弦に触れてしまい音が鳴りません。そのため、指が指板の面に対して垂直に近くなるように意識しましょう。

ポイント②|フレットの近くを押さえる

フレットの近くを押さえる

3本の指が1つのフレット内に収まるため、少し難しいかもしれませんが、弦を押さえる場所は、なるべくフレットに近い位置になるように意識しましょう。

フレットから遠くなるにつれて、押弦するために必要な力が増していきますので、フレットの近くを押さえることで、より小さな力で押弦することができます。

ポイント③|親指で6弦をミュート

親指で6弦をミュート

Aコードの場合は6弦の開放が構成音のE音ではありますが、ミュートする必要があります。親指で6弦に軽く触れることでミュートをしてみて下さい。

Aコード(押さえ方③)の攻略法

ポイント①|第一関節を反らせて押さえる

第一関節を反らせる

人差指で2〜4弦をセーハする押さえ方③は、1弦をミュートしないように反らせる必要があります。

反らせる部分は人差指の第一関節部分で、そのためには指先で押弦するのではなく、指の腹を指板に押しつけるようなイメージを持つことがお薦めです。

ポイント②|フレットの近くを押さえる

フレットの近くを押さえる

弦を押さえる場所は、フレットに近い位置になるように意識しましょう。

フレットから遠くなるにつれて、押弦するために必要な力が増していきますので、フレットの近くを押さえることで、より小さな力で押弦することができます。

ポイント④|親指で6弦をミュート

親指で6弦をミュート

Aコードの場合は6弦の開放が構成音のE音ではありますが、ミュートする必要があります。親指で6弦に軽く触れることでミュートをしてみて下さい。

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