アコースティック・ギター・マガジンVol.101の表紙は野口五郎。70〜80年代の名曲を彩ったアコギにフォーカスする特集『魅せられて、歌謡曲』では、インタビューに野口、松崎しげる、瀬尾一三らが登場。石川鷹彦、吉川忠英、笛吹利明、安田裕美などの功績を深堀りするコーナーのほか、名イントロの譜例、松井祐貴による歌謡曲ソロ・ギター・アレンジなども収録。機材特集では、70年代頃に各ブランドがしのぎを削った“エレアコ”の歴史をおさらい。
魅せられて、歌謡曲〜アコギ目線で紐解く、70〜80年代ポップスの魔法
これまで日本のフォーク・シーンなど幾多にわたって特集してきたアコースティック・ギター・マガジンだが、101号目となるリニューアル・イシューでは、その後の日本のポップスを確立させた”歌謡曲”をフィーチャーする。
誰もが口ずさめ、最高にキャッチー。特に歌謡曲黄金時代とされる70〜80年代は、『ザ・ベストテン』、『夜のヒット・スタジオ』などの人気テレビ番組の影響もあってか、日本全国古今東西、老若男女の心をつかむヒット曲で溢れていた。
近年は”和モノ”というくくりで若い音楽好きにも注目されることに。ゴージャスになっていく歌伴サウンドの中で、アコースティック・ギターがどのような存在であったのか、それを支え続けた名手たちの回想録などから、歌謡曲とアコースティック・ギターというテーマで深堀りしていく。
歌謡曲、お好きでしょ?
- インタビュー:野口五郎、松崎しげる、瀬尾一三(編曲家)
- 歌謡曲ギタリスト四天王の足跡:石川鷹彦、吉川忠英、笛吹利明、安田裕美
- 演歌界のファースト・コール、斉藤功を直撃
- 弾きたい歌謡曲名イントロ14連発!
うるわしのエレアコ黎明期〜歌謡曲/ニューウェーブ・シーンを彩ったエレクトリック・アコースティック
歌謡曲/ニューウェーブが流行り始めると、テレビでの演奏シーンが増え、ライブもホールやスタジアムなど大音量が必要となっていく。そこで、アコースティック・ギターもアンプリファイドしていく必然性に駆られる。
1968年登場のオベーションを先駆者として、ヤマハが1972年にFG-350Eを発表、1978年にはエレアコの代表格タカミネも参入し、モーリス、アリア、ヤイリギターなど国産メーカーもそれぞれにエレクトリック・アコースティックという分野を研究し、さまざまなエレアコ・モデルを開発していく。この時の試行錯誤があってこそ、現在のエレアコの進化につながっているのである。
当時、各メーカーがどのように切磋琢磨していたかを追う。
名曲がいっぱい! ソロ・ギターで愉しむ歌謡曲feat.松井祐貴
歌謡曲の伴奏だけ抜き出してみると必ずしもアコースティック・ギターが主役なわけではない。だが、楽曲の骨子を抜き出してみると豊潤な歌曲が多く、ソロ・ギターにしても最高な音楽ジャンルと言えよう。
そんな名曲たちを、フィンガースタイルの名手・松井祐貴にソロ・ギター・アレンジしてもらった。
- 「異邦人」久保田早紀
- 「青い珊瑚礁」松田聖子
- 「さよならの向う側」山口百恵
- 「ルビーの指環」寺尾聰
INTERVIEW
- ベラ・フレック&アビゲイル・ウォッシュバーン
- こーじゅん
EVENT REPORT
- 本誌通巻100 号記念 押尾コータロー/沖仁”ONE NIGHT SESSION “@ビルボードライブ東京
- エリック・クラプトン・ヨーロッパ・ツアー2024
- モーリス・フィンガーピッキングデイ2024 AGM賞インタビュー:上東裕嗣
- サウンドメッセ in OSAKA 2024
連載セミナー 見直してみよう!アコースティック・ギター基本の”キ”
- Dr.キャピタル アコギで学ぶ音楽理論講座(第14回)
- 沖仁 フラメンコ・ギターじゃなきゃダメなんですか?(第15回)
- 齊藤ジョニー 現代ブルーグラスのフラットピッキング革命(第8回)
ショップ・レポート Tripper’s Guitars
特別歌本小冊子 AGM SONG BOOK Vol.15(※電子版には付属しません)
- 「魅せられて」ジュディ・オング
- 「木綿のハンカチーフ」太田裕美
- 「時の過ぎゆくままに」沢田研二
- 「秋桜」山口百恵
- 「かもめが翔んだ日」渡辺真知子
- 「飾りじゃないのよ涙は」中森明菜
- 「カナダからの手紙」平尾昌晃&畑中葉子
- 「グッド・ラック」野口五郎
- 「ダンシング・オールナイト」もんた&ブラザーズ
- 「悲しい色やね」上田正樹
- 「ワインレッドの心」安全地帯
- 「Tシャツに口紅」ラッツ&スター
- 「時代」中島みゆき
…and more!