追悼:中川イサト〜日本のフィンガースタイル・シーンを築いた開拓者
フィンガースタイル(ソロ・アコースティック・ギター・インスト)シーンの草分け的存在として知られ、奏法・機材の両面においてアコースティック・ギターの発展に多大な貢献を果たした中川イサト。伝説のフォーク・グループ/五つの赤い風船でギタリストとしてのキャリアを歩み始めた彼は、シンガーソングライターとして『お茶の時間』などの名作を発表したのち、1977年リリースの『1310』で、いよいよ本格的にアコースティック・ギターによるインストゥルメンタル・ミュージックの道を追求するようになる。その旋律に影響を受けたギタリストは数多く、現代のトップランナーである押尾コータローや岸部眞明なども、彼に師事していたことはとても有名な話だ。中川イサトが遺した美しいギター・ミュージックの真価を次なる世代にも語り継ぐべく、追悼特集をお届けする。
- 特別対談:岸部眞明×押尾コータロー、大塚まさじ×有山じゅんじ
- インタビュー:岡崎倫典、小松原俊
- 愛用ギター・グラフ
- 奏法分析 by 南澤大介(※電子版には付属しません)
The Best of Solo Guitar Player100 プレイヤー&識者が選ぶ最高のソロ・ギタリスト100
- 特別対談:渡辺香津美×押尾コータロー
6本の弦だけでひとつの音宇宙を創造するソロ・スタイル。ギターが好きで、来る日も来る日も奏でてきた情熱と表現欲求が、何者にも侵されず純然と爆発される──時に涙を、時に笑みをもたらすその旋律は、究極のギター表現のひとつと言えるだろう。歴史をふり返り、世界を見渡せば、まさに百花繚乱のプレイヤーが存在する。そこで今回は、ギタリストや識者にアンケートを敢行。質問は”あなたの考える最高のソロ・ギタリストとは?” 国籍/ジャンルを問わず、ギター1本によるインストゥルメンタル奏者を答えてもらった。獲得ポイント順に100名を紹介していく。
ありがとう、小坂忠。
日本のロック黎明期から活躍し、1975年にはシティ・ポップ界の金字塔的作品『ほうろう』を発表、その後はアコギを弾く牧師として全国の教会を歌い回った小坂忠。彼が生前に使用していたお気に入りのアコースティック・ギターを紹介するとともに、その功績をふり返る。
- 小坂忠が愛した6 本のギター
- 小坂忠と細野晴臣が弾いた伝説のギブソンJ-50
- HISTORY& DISC GUIDE
1977-2022 HEADWAY 45th Anniversary 受け継がれるヘッドウェイの魂
1977年の誕生以来、良質なフラットトップを製作する国産ブランドとして確固たる地位を築いてきたヘッドウェイ。初心者にもオススメのエントリー・モデルから高級モデルまで幅広いラインナップを取りそろえているが、その魅力はやはりどのラインにも共通する品質の高さにある。その中心にいるのが、百瀬恭夫ら精鋭ビルダーで、彼らが手がける”Aska Team Build”、国内生産の”Standard”の両シリーズは特に高い人気を博している。本誌ではヘッドウェイ45周年を記念し、”良い音で長く弾いてもらえるギター”という理念のもとに製造されるヘッドウェイのギター作りに迫る。
INTERVIEW
- 六角精児
- Michael Kaneko
- UEBO
本格上陸! aNueNue〜アジア発、職人技のこだわり
TOKYOハンドクラフトギターフェス2022レポート
BEST SONGS FOR ACOUSTIC GUITAR(電子版には付属しません)
- 「OPUS 1310」中川イサト
- 「Songs for a Rainy Morning」トミー・エマニュエル
AGM GUITAR GRAPH:UEBOの1954年製マーティン00-17
にっぽんのギター工房:黒澤哲郎
付録歌本AGM SONG BOOK Vol.7|1975-1978 シティポップ黎明期の名曲を歌おう!(※電子版には付属しません)
- 小坂忠「ほうろう」
- 小坂忠「機関車」
- 小坂忠「しらけちまうぜ」
- ムッシュかまやつ「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」
- キャラメル・ママ「ソバカスのある少女」
- SUGAR BABE「DOWN TOWN」
- 鈴木慶一とムーンライダース「スカンピン」
- Char「SHININ’YOU、SHININ’DAY」
- 荒井由実「中央フリーウェイ」
- 山下達郎「LOVE SPACE」
- 大貫妙子「都会」
- 南佳孝「日付変更線」
- 原田真二「タイム・トラベル」
- ハイ・ファイ・セット「スカイレストラン」
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