2024年6月28日(金)、ヤマハ株式会社より、ニュー・モデルの“FS9”が発売される。本モデルは、シンガー・ソングライター向けとして開発された、コンパクトなコンサート・スタイルのフラッグシップ・モデルだ。サイド&バックがインディアン・ローズウッドの“FS9 R”と、アフリカン・マホガニーの“FS9 M”がラインナップされている。
倍音が響きやすいインディアン・ローズウッド材を使用する“FS9 R”は、より深いずっしりとした低音と、伸びのある高音が特徴。
一方の“FS9 M”は、中域に温かみをもたらすアフリカン・マホガニー材を採用しており、軽やかで切れのよいサウンドが魅力だ。
“音の太さ”と“明瞭さ”を両立させる設計
本器のボディ・トップには、希少なアディロンダック・スプルースを使用。また、最新の音響解析シミュレーションを用いてデザインされた、独自の“スキャロップド・ブレイシング”を採用することで、強度を確保しながらも、効率よく振動させる構造となっている。
さらに、従来よりもバック材に厚みを持たせることで、反射板としての性能を高め、ボディ全体から出る鳴りの良さを強化。加えて、ネックとボディが適度に切り離される“ボルト・オン構造”を採用しており、ピッキングの力をロスなくボディに伝えてくれる。
これらの設計が、繊細な歌と相性の良い明瞭な音色から、楽曲の盛り上がりに合わせて力強く響く太い音色までを実現する。
高い演奏性を実現する、やや丸みのあるV字ネック形状
従来のコンサート・スタイルの小ぶりなボディと634mmの短いスケールを継承しながらも、ネックにはやや丸みのある“V字ネック形状”を採用。これにより、ネックが握りやすく押弦に無駄な力が不要になり、高い演奏性をもたらしてくれる。
“日本のギターらしさ”が細部に宿るデザイン
主役であるプレイヤーを引き立てるシンプルさを保ちつつも、日本文化に根ざしたアイディアが細部に散りばめられたデザインも特徴。
サウンドホールやボディのラインには“縄”を模したインレイを採用。また、サウンドホールから見えるラベルには和紙を使用している。
さらに、組木細工を感じさせるポジション・マークを取り入れており、随所に日本製のギターらしいこだわりが強く感じられる。
YAMAHA/FS9
◎製品情報
<FS9R>
- 価格:550,000円(税込)
- ボディ:FGドレッドノートスタイル
- 表板:アディロンダックスプルース
- 側裏板:インディアンローズウッド
- ブレーシング:スキャロップドXブレーシング
- ネック:ボルトオン/マホガニー(ワンピース)
- 指板・ブリッジ:エボニー
- ナット・サドル:牛骨
- フィニッシュ:ニトロセルロースラッカー仕上げ
<FS9M>
- 価格:528,000円(税込)
- ボディ:FGドレッドノートスタイル
- 表板:アディロンダックスプルース
- 側・裏板:アフリカンマホガニー
- ブレーシング:スキャロップドXブレーシング
- ネック:ボルトオン/マホガニー(ワンピース)
- 指板・ブリッジ:エボニー
- ナット・サドル:牛骨
- フィニッシュ:ニトロセルロースラッカー仕上げ
◎問い合わせ先
ヤマハ株式会社:https://jp.yamaha.com/