Aコードの構成音と押さえ方
Aコードの押さえ方には大きく3つのパターンがあります。まずはそのうちのお薦めのひとつとともに構成音を見ていきつつ、ふたつのパターンも紹介しましょう。
押さえ方①
AコードはA(ラ)、C♯(ド♯)、E(ミ)の3音から成り立っています。
お薦めの押さえ方①は、1弦を開放(E)、2弦を薬指で2フレット(C♯)、3弦を中指で2フレット(A)、4弦を人差指で2フレット(E)、5弦を開放(A)、6弦を親指でミュート(消音)となります。ルートは5弦のAです。
この押さえ方①は薬指を離せばAadd9に、薬指を3フレットにズラせばAsus4にできたりと、特定のコード・チェンジがスムーズにできます。
押さえ方②
押さえ方②は、1弦を開放、2弦を小指で2フレット、3弦を薬指で2フレット、4弦を中指で2フレット、5弦を開放、6弦を親指でミュートとなります。
押さえ方①と②は3本の指を1つのフレット間に収める必要があるため、手の大きな人などは押さえ方①が窮屈に感じることもあります。小指を使うためスペースに余裕ができる押さえ方②のほうが、快適に押弦できる人もいるでしょう。コード・チェンジのメリットは①と同様です。
押さえ方③
押さえ方③は、1弦を開放、2〜4弦を人差指のセーハで2フレット、5弦を開放、6弦を親指でミュートとなります。
1弦を鳴らすために人差指を反らせる必要があり、少し難しく感じる人も多いと思います。しかし、中指〜小指がフリーになるため、それらでメロディ・パートを奏でたり、テンション・ノートを押さえることでコードを変えられたりとメリットはとても多いです。
また、人によっては中指や薬指でセーハすることもあります。
3つのパターンすべてを攻略しておくことがベストですが、まずは自分が押さえやすいものからチャレンジしてみましょう。
Aコード(押さえ方①②)の攻略法
ポイント①|指をしっかりと立てる
3〜4弦を押さえる指はほかの弦に干渉しない(ミュートする可能性が少ない)ので、寝ていてもあまり問題ありません。
注意すべきは2弦を押さえる指で、ここが寝てしまうと1弦に触れてしまい音が鳴りません。そのため、指が指板の面に対して垂直に近くなるように意識しましょう。
ポイント②|フレットの近くを押さえる
3本の指が1つのフレット内に収まるため、少し難しいかもしれませんが、弦を押さえる場所は、なるべくフレットに近い位置になるように意識しましょう。
フレットから遠くなるにつれて、押弦するために必要な力が増していきますので、フレットの近くを押さえることで、より小さな力で押弦することができます。
ポイント③|親指で6弦をミュート
Aコードの場合は6弦の開放が構成音のE音ではありますが、ミュートする必要があります。親指で6弦に軽く触れることでミュートをしてみて下さい。
Aコード(押さえ方③)の攻略法
ポイント①|第一関節を反らせて押さえる
人差指で2〜4弦をセーハする押さえ方③は、1弦をミュートしないように反らせる必要があります。
反らせる部分は人差指の第一関節部分で、そのためには指先で押弦するのではなく、指の腹を指板に押しつけるようなイメージを持つことがお薦めです。
ポイント②|フレットの近くを押さえる
弦を押さえる場所は、フレットに近い位置になるように意識しましょう。
フレットから遠くなるにつれて、押弦するために必要な力が増していきますので、フレットの近くを押さえることで、より小さな力で押弦することができます。
ポイント④|親指で6弦をミュート
Aコードの場合は6弦の開放が構成音のE音ではありますが、ミュートする必要があります。親指で6弦に軽く触れることでミュートをしてみて下さい。