アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!
文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
※本記事は『アコギ上達100の裏ワザ』(小社刊)の内容を転載したものです。
3連符を習得したければ
➡マンドリンやウクレレのワザを研究せよ
ほんの一部だけでもいいので、ギターとは別の楽器のフレーズをコピーしてみると(ギターとチューニングが違う楽器も存在しますが)、突然のように楽しいフレーズが編み出せたりするものです。特に中級者は、いつも同じ手クセで弾いてしまいがちなので、この方法は有効です。
譜例Ex-1は、マンドリンの“クロス・ピッキング”と呼ばれるワザを、ギターのTAB譜に変換したものです。
マンドリンはフラット・ピックで弾く楽器なので、まずはピック使用で試してみてください。ダウン→ダウン→アップの連続で弾くことになりますが、このダウンの2連続は、かなり難しいはずです。ピックで弾けるようになったら、指弾きの“親→人→中”の繰り返しでも練習してみましょう。
続くEx-2は、ウクレレの“ジャカ”というスタイルに使われるストロークの3連符ワザです。
Ex-1のマンドリン奏法と似ていますが、ここでは指弾きでトライしてみてください。人差指ダウン→親指ダウン→人差指アップの順番で弾きます。
練習する際には、メトロノームと一緒に、テンポ50からスタートしてみましょう。最初はテンポ70で限界が来ますが、2カ月も練習すれば、テンポ100で弾けるようになります。慣れないうちは“こんな奏法に意味があるのか?”とも思うでしょうが、そう思ったら、ウクレレの“ジャカソロ”スタイルの演奏を聴いてみてください。
このように、他の楽器にも興味を持って、それをギターに生かすことを考えてみると面白いでしょう。音だけを聴いてコピーするのもいいですが、楽器そのもののチューニングを学んで、その音の配列を研究してみるのもためになります。その意味では、バンジョーなんかもお勧めです。