アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!
文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
※本記事は『アコギ上達100の裏ワザ』(小社刊)の内容を転載したものです。
自分のプレイに自信を持ったら
➡音数を少なくする練習をする
裏ワザ044の最後に書いたことと近いのですが、自分のプレイにある程度の自信を持つようになると、音数が増えてきます。これは確実です。1小節の中で出せる音が増える—これが自分の自信にもつながっているのですから。
しかし逆に、音数が増えると、素直さが消える可能性が出てきます。初めてギターで曲が弾けるようになったころの実直な感じが、人に好感を持って伝わることもあるのです。
先日、とあるバイオリン初心者の発表会の録音を聴く機会がありました。聴いていると音痴になっちゃいそうな音でしたが、何曲も聴いているとだんだん切ない気持ちになってくるのです。そこからは“一生懸命さ”、“ひたむきさ”というものを感じることができました。上手くなっていくと、この初心を忘れてしまいがちです。
速く弾けることや、すごいテクニックが使えることも大切ですが、音を厳選することも上手なプレイです。少ない音数で表現する練習は、上達すればするほど必要だと言えるのです。