アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!
文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
※本記事は『アコギ上達100の裏ワザ』(小社刊)の内容を転載したものです。
ごまかし方を覚えたら
➡装飾音符の多用に気をつけよ
裏ワザ043(ミスしたときのごまかし方)を攻略すると、別の問題が出てきます。ある程度のフレーズは弾けてしまうという自信がついて(それは構わないのですが)、逆に装飾音符だらけのプレイに偏ってしまいがちです。そうなると、フレーズの中でスライド、ハンマリング、プリングを多用し過ぎて、メロディっぽさを失ってしまう場合があります。
アドリブでなくリード・ギターでもなく、メロディとして本当に伝えたいフレーズは、あくまでもメロディ重視という意識を持ちつつ、それでも間違えてしまったら初めてワザを使う、というようにしてください。
Ex-1は「あおげば尊し」ですが、ここまで装飾音符が入ってくると、楽曲の素直さが欠けてしまう可能性があります。もちろん、こうしたプレイを狙ってもいいのですが、“ここぞ!”という瞬間には本来のメロディであるEx-2に徹する(中級者だからこそ我慢する)のが効果的です。それが逆に“上手いプレイ”の表現になるのです。