中級者の落とし穴1|アコギ上達100の裏ワザ:第44回

アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!


ごまかし方を覚えたら
➡装飾音符の多用に気をつけよ

裏ワザ043(ミスしたときのごまかし方)を攻略すると、別の問題が出てきます。ある程度のフレーズは弾けてしまうという自信がついて(それは構わないのですが)、逆に装飾音符だらけのプレイに偏ってしまいがちです。そうなると、フレーズの中でスライド、ハンマリング、プリングを多用し過ぎて、メロディっぽさを失ってしまう場合があります。

アドリブでなくリード・ギターでもなく、メロディとして本当に伝えたいフレーズは、あくまでもメロディ重視という意識を持ちつつ、それでも間違えてしまったら初めてワザを使う、というようにしてください。

譜例(Ex-1〜2)
装飾音符だらけだとメロディの良さを失うこともあるので、純粋にメロディを弾くこともワザの1つ

Ex-1は「あおげば尊し」ですが、ここまで装飾音符が入ってくると、楽曲の素直さが欠けてしまう可能性があります。もちろん、こうしたプレイを狙ってもいいのですが、“ここぞ!”という瞬間には本来のメロディであるEx-2に徹する(中級者だからこそ我慢する)のが効果的です。それが逆に“上手いプレイ”の表現になるのです。

アコギ上達100の裏ワザ

著者プロフィール

いちむらまさき

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

著作に『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)など。

◎公式サイト:https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki

SNSでシェアする

アコースティック・ギター・マガジン

バックナンバー一覧へ