アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!
文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
※本記事は『アコギ上達100の裏ワザ』(小社刊)の内容を転載したものです。
音をミュートするには
➡右手の腹を意識せよ
多くの教則本には載っていない話です。
ギターを弾く際、右手にはいろいろな動きが必要になります。しかし、考えてみてください。TABを含む譜面は、主に左手で押さえるフレット&音を伸ばす時間を伝えるために書かれています。
“右手で何をするのか”は、あまり書かれていません。といっても、ここで述べるのはピッキングの話ではありません。
まずは下の譜例を弾いてみてください。
3弦は親指で弾きます。このとき、小指はどうしていますか? また、右手の腹(下方)はどうしていますか? 小指はボディに置く人と、宙に浮かせている人がいます。それはどちらでも構いません。一方、右手の腹は5〜6弦の上に置いておく人と、宙に浮かせている人がいます。
もちろん、これもどちらが正解というのはありません。が、この譜例だけで言えば、右手の腹は5〜6弦の上に置いておいたほうが、余計な音を響かせないで済みます。なぜなら、B♭というコードは開放弦と不協和音ですので、開放弦が揺れないほうが良いからです。このように、右手の腹は“6本目の指”だと言えるくらい活用する部分なのです。