右手でミュートする方法|アコギ上達100の裏ワザ:第34回

アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!


音をミュートするには
➡右手の腹を意識せよ

多くの教則本には載っていない話です。

ギターを弾く際、右手にはいろいろな動きが必要になります。しかし、考えてみてください。TABを含む譜面は、主に左手で押さえるフレット&音を伸ばす時間を伝えるために書かれています。

“右手で何をするのか”は、あまり書かれていません。といっても、ここで述べるのはピッキングの話ではありません。

まずは下の譜例を弾いてみてください。

弾かない弦をミュートする意識を確認しよう

3弦は親指で弾きます。このとき、小指はどうしていますか? また、右手の腹(下方)はどうしていますか? 小指はボディに置く人と、宙に浮かせている人がいます。それはどちらでも構いません。一方、右手の腹は5〜6弦の上に置いておく人と、宙に浮かせている人がいます。

小指の位置
小指をボディに置くのは自由
手の腹のミュート
5〜6弦を手の腹でミュートするのも臨機応変に

もちろん、これもどちらが正解というのはありません。が、この譜例だけで言えば、右手の腹は5〜6弦の上に置いておいたほうが、余計な音を響かせないで済みます。なぜなら、B♭というコードは開放弦と不協和音ですので、開放弦が揺れないほうが良いからです。このように、右手の腹は“6本目の指”だと言えるくらい活用する部分なのです。

アコギ上達100の裏ワザ

著者プロフィール

いちむらまさき

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

著作に『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)など。

◎公式サイト:https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki

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