右手首でリズムを感じる|アコギ上達100の裏ワザ:第25回

アコースティック・ギターが上手くなりたい人のための“アコギ上達100の裏ワザ”。すべてのアコギ弾きに役立つヒントを紹介!


“他指倍型”をマスターするには
➡ストロークの右腕の振りを加えよ

裏ワザ024がもっと難しくなっていくことを想定して、ここでコツを伝授します。それは“フィンガーピッキングでも上下の振りを付ける”ということです。ストロークほどの大振りでなくてもいいのですが、ダウン&アップの小さな動きを右手首に感じつつ、裏ワザ024の譜例を弾くのです(図1)。

図1
表拍は右手をダウン、裏拍は小さくアップしながら弾く

具体的には、親指と表拍の音は右手をダウン気味に、裏拍の他指はアップ気味にしつつピッキングします。また、手は弦に対して、やや半円を描くように振ります(図2)。

図2
半円を描きつつ上下に動かす

すべてのフレーズには強弱の関係があり、その組み合わせでリズムが成り立っているので、足踏みしながら、足を降ろす瞬間(強拍)に親指をピッキングするなど、体の連動として覚えてもOKです。

とはいえ、いずれはこの手首の振りは意識しないでプレイすることになります。メロディの加減によっては、またテクニカルなフレーズを弾くときには、この動きを解除する瞬間も出てくるからです。

アコギ上達100の裏ワザ

著者プロフィール

いちむらまさき

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

著作に『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)など。

◎公式サイト:https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki

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