デヴィッド・ギルモアが9年ぶりの新作『邂逅』を2024年9月6日(金)にリリースする。そして、そのレコーディングで使用したギターについて自ら解説する動画シリーズ、「David’s Guitars」がYouTubeのDavid Gilmour公式チャンネルにアップされた。
第一弾は、娘のために名匠トニー・ゼマイティスが手がけたアコースティック・ギター=“The Alice Guitar”について。
ラウンドホール仕様でパーラー・サイズの1本。1970年代後半に娘の“アリス”のために作られたものだが、レコーディングでは今回の新作で初めて使われたそうだ。
動画内でのギルモアのコメントを紹介しよう。
これもまたちょっといい感じのギターだ。トニー・ゼマイティスという男が作ってくれた。娘のアリスが1歳くらいの頃だったから1977年か78年だね。子供のギターを作って小さいときに覚えることができたらいいなと思ったんだ。
でもあまりに素敵で美しかったからプレイさせなかった(笑)。そして忘れてしまっていたんだ!何年もケースに入れっぱなしだったよ。
これは今作の「Between Two Points」と「The Piper’s Call」で使っている。それまではアルバムで使ったことがなかったんじゃないかな。だから…1978年から持っているのに今回がデビューなんだ。
以下が“The Alice Guitar”を使用したという「Between Two Points (with Romany Gilmour)」と「The Piper’s Call」。先行で公開されたMVでは別のギターを手にしているが、ここで鳴るアコギのどれかが本器によるものなのだろう。
また、「David’s Guitars」の第二弾は、世界最古のエレキ・ギターとしても知られるリッケンバッカーの“フライング・パン・ギター”を紹介している。
ギルモア本人による貴重な使用機材解説ということで、今後どんなギターがピックアップされるのかにも期待したい。
『邂逅』デヴィッド・ギルモア
Track List
- Black Cat
- Luck and Strange
- The Piper’s Call
- A Single Spark
- Vita Brevis
- Between Two Points – with Romany Gilmour
- Dark and Velvet Nights
- Sings
- Scattered
<BONUS TRACKS>
- Yes, I Have Ghosts
- Luck and Strange (Original Barn Jam)
<日本盤CDボーナストラック>
- Scattered (Orchestral Version)
ソニー/SICP-31722(日本盤のみ高品質Blu-spec CD2)/2024年9月6日リリース